リアセクションはレストモッドの中でも最高難易度です。
そのため私はしばしばベース車両のままにすることが多いくらいです。
ノーマルは細かく分割された構造になっており、様々な物が複雑に絡み合うように合体してシートとなっています。
タンデムシートの脱着やウィンカーの内臓と固定、メインシートの脱着や一部テールレンズまでもが考慮されているそれは、パーツ構成が複雑になっても致し方ないのかもしれません。
シートを仮止めしてみましたが、これだけでも相当なオーラを放っています。
さすが・・・Gの系譜は伊達じゃありません。
せっかく面出しが終わったシートですが、ざっくりと切断します(ああ勿体ない)。
こういうのは思い切りよく行かねばなりません
ノーマルシートはこのようにヘソによって固定されています。
実は、これを再現するのは可能(お湯丸くん+プラリペアを使用)なのですが、ABSの様に柔らかい素材で作らないとポキン!と折れてしまいます。
どんなに便利であっても、使い物にならないのでは未練はありません。
さっさと葬ってしまいましょう。
代わりに作っておいた、ナマコの様な「長めの井戸」を使います(実は作り置きしている)。
カウルに開けた穴に突き刺して、車両にネジで固定したまま、ファイバーパテで固めてしまいます。
計測不要!現車合わせの醍醐味ですね。
大き目の穴を開けて車両側に井戸を固定します。
アルミテープで位置を固定してから取り外します。
裏と表から時間差攻撃でファイバーパテで固定します。
完全に硬化する前に、ボルトを入れてしっかりと固定しましょう。
これならば、熱収縮による歪みに耐えます。
ようやく片方が出来ました(笑)。いやはや・・・手間がかかります。
クリアランスを左右均等にしなくてはいけません。
井戸の芯を見る為にも、片方の穴から向こう側を覗いてみます。
バッチリと反対側のヘソの芯が見えます。
車両に固定すると、こうしたミリ単位の調整が全く必要なくなります。
現車合わせが如何に優れているかを思い知ります。
現車合わせは、ただくっ付いてりゃ良いって訳ではありません。
微妙な角度や、パーツ取り付け時のテンションを掛けておくのがポイントです。
水平、垂直、テンション、この3つは押さえておきたいところです。
ガレージのあっとこっちから道具を持ってきて次々に使っているといつの間にかこうなります。
これでも片付けながらやっているのですが追いつきません(笑)。
道具のメンテや薬剤の補充なども考えると、店じまいもひと苦労です。
兵どもが夢の跡。