うつくしま福島!と言うキャッチフレーズもある様に、福島はとてもきれいな景色が多いところで、磐梯スカイラインなどは有名すぎるほど有名です。
しかし!福島フリークな私から言わせればそこじゃない!
本当に美しいのはそこへ至る日本の原風景なのです。
今回はその代表格である「南会津」に焦点を当てて、その魅力についてたっぷりとお届けしたいと思います。
塔のへつり
南会津の旅は、ここ「塔のへつり」からスタートです!
長い年月をかけて自然が作り出したこの渓谷は、塔の形が立ち並ぶ断崖という意味から「塔のへつり」と名づけられており「へつり」とは地元の言葉で断崖のことです。
塔の形をした断崖まで吊り橋が架けられており、その断崖内部の一部をテクテクと歩いて見学もできてしまいます。
つり橋を渡る手前に、土産物屋が立ち並び、いい匂いがしています。
これが塔のへつりの全景。土産物屋の裏手の土手から、狭い階段を降りてゆくと、パッと開けてつり橋が見えてきます。
あぶないので冬の間は、このつり橋は通行禁止になってます。
津橋の中腹から塔のへつりを眺めます。
柔らかい地層が浸食によって毛づられているのが特徴のようですね。
訪れた際は水が少なく、川の流れはほとんどありません。
あまりきれいには見えず、季節なのかぼう腹から塔のへつりを眺めます。柔らかい地層が浸食によって毛づられているのが特徴のようですね。訪れた際は水が少なく、川の流れはほとんど無い為か、それともそんな季節なのか、ユスリカが大量に発生しており蚊柱がいたるところに発生。
逃げる様にして観覧しました(笑)。
爽快ルートR121
とは言え、雄大な眺めは一見の価値ありだと思いました。
塔のへつりを後にして、山々を沢伝いに縫うように走り抜けます。
この道路は交通量も少なく、信号と言うものがほとんどありません。
加えてずっと横に沢(所により川)を見ながら走るので、とても気持ちい道が結構長く続きます。
ネズミ捕りに引っかかったことは一度もありませんが、スピードの出しすぎには注意ですね。
このように、魅力的な景色と緩い見通しの良い高速カーブが続くので、ついついアクセルを開け気味に突っ込んでいってしまいます(笑)。
エンジン的にもおいしいところだけに気持ちよく、距離があるのに結構なハイペースで、あっという間に走り切ってしまいました。
大内宿
ハイペースで走る事40分、あっという間に次の目的地「大内宿」に到着です!
バイクは比較的アチコチに停められますが、車の場合は誘導されちゃいますので、ちょっと歩かなきゃいけなくなるかもしれません。
ここからはバイクを降りてのんびりしましょう。
コスモスが私たちを迎えてくれました。
大内宿は、江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ重要な道の宿場町として栄えました。
現在も江戸時代の面影そのままに、茅葺屋根の家屋を残している地域全体をこう呼んでいます。
酒蔵なんかもあってただの古民家の集落ではありません。
見た目とは裏腹に、完全に観光地化していますので、結構楽しめる印象です。
今日も事故なく、無事カエろう。
おせんべいやおもちを焼いて食べさせてくれたり、土産物屋があったり、蕎麦屋はあったりとにぎやかで、行き交う人も結構多めです。
観光バスが何台か止まっていたので、ルートに入っているんでしょうね。
大内宿にはメインストリートがあり、そこを”いかにもな感じ”の用水路が流れていて、サイダーやオレンジジュースが「ビン」で冷やされています。
この演出に、まんまと引っかかってしまったのは言うまでもありません。
大内宿まで来る道すがらも、沿道から清流の音が聞こえていたので、この辺はきれいな水が大量に流れている印象が強いです。
大内宿と言えば、この「ねぎそば」が有名なので、テレビで見たことがある人も多いかもしれません。
でもね・・・実際には食べにくいし、ネギが辛すぎて殆ど残しちゃいます。
ぶっちゃけ「普通のお蕎麦ありませんか?」と聞きたくなりますが、そこはぐっと我慢です。
かやぶき屋根の家屋がずっと続くこの光景が、雪を被ったら・・・と思うと心がときめきますね。
ぜったい「日本むかし話」状態になるに決まってます。
大内宿と言えば、多種多様なちりめんの民芸品です。
いたるところで売っていますが、見ているだけでも楽しいです。
凄いところだとこんな風に一面に展開されています。
ひとつづつ見ていると、あっという間に時間が過ぎて行ってしまいます。
大内宿のメインストリートの行き止まりにはこんな急な階段があります。
ここに上ってから、上から大内宿全体を見ることが出来るんです。
その景色がコチラ!
この構図は、観光パンフレットにも乗っている有名なもの。
こうやって見ると、すごい迫力!まるでタイムスリップしたみたいです。
大内宿を後にしましたがR121(道の駅”下郷”はオススメですが)には戻らず、そのまま下郷会津本郷線R131を大内ダム方向に進んで、氷玉峠経由で会津本郷へと抜けてゆきましょう。
目的は、この会津若松市内手前に広がる、本郷の田園地帯でした。
金色の野原と表現しても良いほどに。稲穂が首を垂れています。
何処までも続く金色の絨毯を見ながら進みます。
会津若松
お腹がすいたら、会津若松市内のかつ丼の名店「むらい」へ
ここのかつ丼は、普通盛りでも「覚悟」が必要です
もし完食できたなら、しばらくは動かずじっとしてましょうw
磐梯スカイライン
南会津を走っていると「日本人」であることの喜びを、改めて感じることが出来ます。
あっという間に日が暮れてきましたが、会津若松市内は通り抜け、大急ぎで磐梯町を目指します。
目的地は秘密の絶景スポット
南会津の山々の稜線に沈む夕日を一人眺めながら、今日の楽しい思い出を振り返ります。
せっかく来たので、浄土平まで上がってきました。
16時を過ぎたら駐車場のオッチャンも居なくなり無料になりますが、同時に売店も閉まるので、無法地帯です(笑)。
どうなってもいいと言う覚悟を持った者だけが残ることを許されるデンジャーゾーンです。
上級者のワタクシは、あえて暗くなるまでここで缶コーヒーをチビチビやりつつ
この向かい側にそそり立つ「吾妻小富士」に深夜登頂すると言う無謀なチャレンジを行います。
危険なので、良い子は絶対にマネしないでください(不良オヤジは別だ)。
暗がりの中、明かりも持たずに、岩だらけの登山道を駆け上がります。
もう何十回も来てるので怖くありませんが、普通の人はしません(危ないから辞めれ)。
目的は、この吾妻小富士の崖っぷちから、福島市内の夜景を見ることです。
さて、そこそこ危ない目にも合ってドキドキしたので、峠を野生動物に気を付けながら降り、公共の湯でもある「高湯温泉 共同浴場 あったか湯」に立ち寄ります(これルーチン)。
バリバリの硫黄泉なので体は温まりますが、ちょいとガスも出るので消防法上風呂場を密閉できず、露露天風呂しかないと言う、なんとも男らしい設定のお風呂です。
車の人は余裕でも、ライダーは結局夜風にさらされて帰る訳なので、一歩間違うと風邪ひきます(笑)。
まとめ
どうでしたか?南会津メインの磐梯町への旅は?
磐梯スカイライン・レイクライン・ゴールドラインなど、磐梯山は紹介するべきところはたくさんありますが、私は断然「下郷」「本郷」を中心とした高速クルージングが気に入ってます。
土日でも、バイクや車の量も磐梯3ラインより少なく、走っていて気持ちいいです。
この週末は、混雑を避けて南会津に出かけてみてはいかがでしょうか?
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