スタートからかなりの月日が経ちましたが、ここでもう一度憧れの名車 SUZUKI GSX-R750 ヨシムラカラー GR71 を思い出しておきましょう。
赤と黒のシンプルなパターン切り替えがそっけなくて好きです。
クラシックな太いラインも好き。
複雑な形のカウリングを真っ直ぐなラインが尻上がりに貫いて行く様は、スピード感を感じます。
そして今回は、そのGR71を 2008年式GSX-R1000 が身に纏います。
可能な限りデザインをアレンジして、当時の雰囲気に近づけてみました。
少し暗めのレッドをどうするか?本当に当時のままのカラーパターンでいいのか?
さいごまで迷いましたが、アレンジも上手く行ったので、これで行きます。
シートカウルの脱着機構の移植もスムーズに完了しました。
思いの他単純な仕組みだったので、これはテクニックとして覚えておいて損はなさそうです、
塗装には邪魔になるので外しておきましょう。
脱着式のシングルシートカバーは、何度もパテ→サフを繰り返しました。
パテの巣穴撲滅と、FRP巣穴撲滅を同時に進めます。
サフで仕上げてから塗装しないと、意外と隠蔽性の悪い赤系は苦労するからです。
巣穴を埋めたら、常にサフを吹きます。
そうしないと、塗装してもパテの跡が隠れないため、隠ぺいする為に重ね塗りする過程で、塗料が垂れるリスクが増します。
サフは転ばぬ先の杖であり、急がば回れという訳です。
今回はパールトインクルレッドに決めました。
結局、自分で調色はせずに、素直に純正色で行く事にします。
塗り直し等を考えたとき、調色してしまうと再現性を担保するのが難しくなってしまいます。
少し暗めのレッドなのに、よーく見るとかなり細かいラメが入っており、高級感があります。
昔のGSX-R750やGSX-R1100に採用されていますが、この塗料のラメは撹拌しても凝視しても中々確認することが出来ません。
それもそのはず!このパールのラメは「銀色」ではなく「金色」だからなのです。
赤には暖色系の金でラメを入れるなんて、当時の人はなんてセンスがいいんでしょう。
このラメは、ガンで薄ーく塗布すると見える様になる面白い色です。
こんなにちゃんと全体に塗る必要はないんですがw、まあ折角なので全部にバサっと塗ってみました。
ラメ粒子がかなり細かい為、塗料がシルバーの様に重くなく、一気に垂れたりしにくい塗料です。
捨て吹きを行ったら、一気にウェット気味に仕上げてゆきます。
ここまで来るのにかかった時間を考えると・・・・塗装とはなんとアッサリとしたものかと思います。
準備が99%、塗るのは一瞬ですね。