ブレーキランプのユニットとナンバーランプのユニットが完成しました。
たった8つの線を接続するだけの仕事なんです。
さっさと終わらせてしまいましょう。
カプラーに収める前の芯のままの状態で、何通りかの接続を組み合わせながら動作を確認します。
ここで互いが触れてしまったり、ボディの金属部分に接触するなどすると、稀にショートしてしまい物によってはヒューズが飛んでしまったりするので注意が必要です。
ブレーキランプLEDウィンカーの解析は、意外とすんなりいきました。よしよし、いい子だ。
後から見つかったナンバー灯の2極ラインです。
茶色が+で青がマイナスアースっぽ感じです。
カプラーはブニールテープを巻いた糊のあとでしょうか?
茶色いガムのような物がこびりついていたので、アセトンでしっかりふき取って綺麗に掃除すると、もとの白さを取り戻しました。
早速分岐用の2極カプラーを作成し、手持ちのナンバー灯を接続してみましたが、どういう訳か反応なしです。
リモコンの乾電池を交換するような簡単な作業なのに、ナンバー灯がさっぱり点灯しません。
キーオンでもダメ。音が出るので、昼間にエンジン始動してからやっても何も変化なし。
一番簡単な作業なはずなのに・・・・一体なんなんだ??
深夜、FMラジオからはジェットストリームが流れてきました。
福山正治さんの素敵な声と、ハワイアンミュージックが何とも空しくガレージに響きます。
思い起こせば、このナンバー灯の2極ラインは、ETCの+が割り込ませてありました。
2極なのだから、+もーも両方貰えばいいのに・・・・両方のギボシまで作ってあるにもかかわらず、マイナスアースの方だけは、近くにあるバッテリーのマイナスへつながっており、ギボシが空いています。
青い線と言えば・・・・6極ラインの方にあった左右ウィンカーのマイナスアースと思っていた線も青でした。こちらも反応が無く、ブレーキランプ用の白/黒のアース線に切り替えると、ウィンカーも付くのですが、今度はブレーキのアースが足りなくなってしまいます。
アースが足りん・・・・・と何となく感じながらも、この異時点では青い線には「別の役目があるのかな」と思うに留まり、宙に浮いていました。
きっと「国内仕様の車両が、輸入車の配線図通りな訳が無い」と言う経験が邪魔をしたんでしょう。
結構配線図通りであり、原因は「アース関連」だと言うのに、そこを疑いませんでした。
今思えば、この写真をよく見ると、ナンバー灯の+とマイナスのラインである茶と青の線には「噛みつかれた跡」が付いています。
しかし、深夜で目がしょぼしょぼな状態でガレージにいた私には、老眼も相まってこれに気が付くことが出来ませんでした。
そうとも知らず、今度はナンバー灯やブレーキランプの方を疑い始め、ストックパーツなどまで持ち出してきて、点灯しないかどうかと試していました。
結局結果は変わりませんでしたが、問題の切り分けの為に、最後にウインカーのラインに接続してみたら、どっちも普通に点滅したではありませんか!
やはり・・・・配線を疑うべきだと結論付けました。
謎を解くヒントは、前述の「わざわざギボシを作っておいて使わない件」にありました。
バッテリーがそばにあったからだろう・・・・などとのんきに考えていましたが、おそらく前のオーナー(バイク屋さん?)も理由が分からずに、面倒になったのでバッテリーのマイナスからアースを取る筝で解決したんでしょう(それじゃ問題の解決にはなってませんがね・・・)。
その解決方法を、今頃私は押し付けられているという訳です(笑)。
そこで、一晩頭を冷やし、翌日の夜にもう一度老眼に鞭打って、配線図を見なおしてみました。
少し引いた俯瞰で回路図全体を何となく見ていると・・・・ようやくある事に気が付きます。
なんと!接触が疑わしいナンバー灯の青い線と、謎の余りっ子(笑)だった6極カプラーの青い線はループしていたのです。
そしてそれは、両方ともマイナスアースとしてのお役目を担っていると言う事でした。
「そうか!これだ!」これまでのすべての引っかかりが、パパパーっとつながったなった瞬間でした。
そう、犯人はこの「噛みキズ」を作った野良犬だったのです(違う)。
きっとカー用品店などで売っている、エーモンあたりから販売されている、被覆を剥かずともプライヤーだけで結線が完了する、噛みつき型のお手軽配線コネクターさんが犯人でしょう。
これはそれを外した跡であり、外す際に断線してしまったのを放置していたのだと思われます。
これによって、双方のアースラインが全滅してしまい、私は2晩ほど迷路に放り込まれました
解ってしまえば、10分もあれば完了する作業です。
新しいアースラインを作ったら、すべて正常に動き出しました。
教訓:適当な仕事は誰の為にもならん!