CBR1000RR CB1100Rカスタム㉞

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プロトタイピング4:シングルシートカバー

さて皆様お立合い。これから無駄な技をいくつか繰り出します。
目には見えない物体の正確な位置を確かめるのはとても難しいですが、前後左右だけでなく”高さ”まで計算でドンピシャに位置出しするなんてどうかしてるんですけど、存外私は結構やる機会があります。

まずはメカ機構部分の位置出しです。
不要なリブを綺麗にカットしたら、予め樹脂が食う様にしっかりとベルトサンダーでバリを取ってから表面を荒らしておきます。
このパーツの位置がちょっとでもズレたら、シートキャッチの位置も合わなくなってしまい、シートをセットしてもガバガバになるか、もしくはキツキツで入りませんので慎重に固定する必要があります。
純正品は、ちょっとテンションを掛けるか掛けないかの「微妙な感じのキツさ」をキープしており、その精度でものを作り直すなんて正気の沙汰ではございません(でもやります)。
メカ部分をどうにか固定してから、マスキングテープで場見りますが、そのテープは盛大にはみ出しておくことが重要なポイントです。

はみ出したテープの部分を追いかけてゆけば、その上にシングルシートカバーをかぶせて見えなくなっても、メカ部分の位置がある程度正確に分かるという仕組みです。
よく「昔の人は良く考えている」などと言いますが、私たちだって頑張れば、電子機器などに頼らなくても何とかなるもんです。
工夫して出来ないと思ったことが出来るようになるって、なんだか素敵な事じゃありませんか。

テープで位置が出たら、電動ソーを使ってえいやっ!とカットします。
さ~てさてどうなることやら、ドキドキしますね。

メカ部分の土台を、ガッチリセットされた状態でアルミテープ固定しておきます。
少し厚手の物だと、アルミテープはこのようにも使えますんです。
意外と強度が出たりしますが、剥がすと綺麗に剥がれたりして便利なので、愛用しています。

お?!見える見える!って・・・・当たり前だけれども、ドンピシャです。
ここまでは前後左右の問題なので誰だって出来ます。

プロトタイピング5:シングルシートカバー

なぜポストのように窓を開けたのか?中を見たいからじゃありません。
中のメカの方から腕を伸ばさせて、蓋側に接着&固定する為です。
そのため、まずは中にあるメカ部分を延長する工事を行います。
わりとピッタリ目にPP板を切ったら、ホットボンドでガッチリ固定しておきます。
はみ出た余分なボンドはカッターで切っておき、この後FRPを張り付けた際に、なるべく接着力を引き出せるように工夫します。
少しでも凹凸があるとFRPのマットがそれを拾ってしまい、パーツとの密着度(面積)が下がる事で延長した部分の強度が下がってしまう為です。

メカの表裏両方のベロから腕を伸ばさなくてはいけないので、結構クリアランスがギリギリですが、何とかして作ります。
手前のと奥のを分けて含侵しつつ、はみ出してそれぞれがくっつかないように注意です。

樹脂少な目で慎重に築層し、互いがくっつかないように気を付けます。
チクチクは後から、ギザギザハサミでカットします。

ハケが入るギリギリなクリアランスで築層しています。
それでいて真っすぐでなくてはいけません。

硬化後、車両にセットすれば、ポストの穴から延ばした腕が生えてます。
穴に引っかかって、カバーも特定位置に固定も出来るので、一石二鳥です。

ビッタビタでは無かったものの、片方はギリ。
今度は、このはみ出した状態で、面イチになるように不要な部分をカットします。

カットして成形したらスッキリです。
不要な部分も綺麗にしておきます。

1Fと2Fは同じような長さに切っておきます。
余分や樹脂や毛羽立ちは危ないので、すぐにベルトサンダーで綺麗にしておきます。

延長してから面一にカットした部分はギリギリでポストの口に掛かっており、フリーハンドなのに、ぴったり固定された状態をキープできています。
そうです。この状態を作り出したくて、これまで色々工作してました。
まだまだ続きます。

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