CBR1000RR CB1100Rカスタム㊿+19

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ホイール磨き

素人塗装ブースでは埃やゴミの吸引にも限界がありますので、どうしても塗装時にゴミ噛みが発生してしまいます。
埃や糸くずなどを噛むと突起となって現れますので、塗装面を平滑に保つ意味でも削ります。
同時に若干の垂れなどを見つけて、これもまた処理します。
他方、削っている過程でエッジ部分などからうっかり肌が見えてくることがありますので、こちらは吹き直しです。
塗ったり削ったり、また塗ったり・・・・中々磨く工程に入れませんが、ここは辛抱のしどころです。
ゆず肌になっているクリア面はおおよそ#2000ぐらいからのスタートが妥当で、それ以上荒いと目消し出来ないほどの傷が残ります。
垂れの場合は#1200ぐらいで弱めに攻撃して、#2000>#3000でフィニッシュです。
この作業のためにも、クリアーは入念に塗り込みます。

コンパウンド2種と電動ドライバーで頑張ります。
ダブルアクションのポリッシャーも素敵ですが、バイクにも使えるミニタイプのものになると、どうしてもエアツールになるため、ブーン!と音が大きすぎます。
と言う事で、有線の電動ドライバーを活用します。

電動ドライバーの唯一の弱点は、連続稼働すると熱で壊れてしまうのと、ドリルチャックからバフまでの距離が近すぎるので、回転すると研磨対象を傷つける可能性があります。
それらを避ける為に、エクステンションバーを用意します。

コンパウンドは星の数ほどあります。
そのどれもが「最も優れている」と謳っているので、何がなんやらサッパリだと思います。
私は長年これ一本。3Mのハード1&2のコンビです。
ハード1は粘度があり、高回転は禁止でゆっくり回しながら圧を掛けます。
極細目と書いてありますが、自分的には目消しが目的の粗目扱いです。
適度な摩擦の有るスポンジバフとの相性がいいので、スポンジ系を付けて使います。

ハード2は1よりも水っぽくてシャバシャバ&伸びる感じ。
滑りが良いので少量をとって回転数を上げれますが、これをウールバフで行うと更にベストです。
本当にピッカピカになりますし、磨いた後はキュっキュッ!っと指がなるほど、ノンシリコンです。

ウールバフにコンパウンドを豆粒大にテンテンと採り、バフを回転させる前に、研磨対象にこすってコンパウンドを伸ばしておきます。
そうしないと、遠心力で周囲にコンパウンドが飛び散ってしまい、大変なことになります。

材料と道具をきちんと合わせ、用法容量を間違えずに細かい作業を続ければフィニッシュです。

カウル磨き

綺麗なグラデーションでしたが、艶消しも悪くありませんね。
貴重な写真として記録しておきます。

光にかざすとウロコ状になっている場合はまだ削らないとダメ。
満遍なく白く白濁した感じになったら、OKです。
傷が深く入った場合は、#3000~5000で水研ぎします(空研ぎはダメ!)。

カウル単体の状態で研磨すると磨きにくいところまで磨けますが、片手で固定しないといけないので上手く力が掛けられません。
又、回転しているバフからのエネルギーも伝わるので、うっかりするとカウルが動いてしまい、傷がついてしまうことがあります。
そう言った事を防ぐ意味でも(少し磨きにくくなりますが)車両を養生した上で、カウルを固定した状態にして磨くことで、逆に楽になります。

ゆず肌の分厚いクリア層を削って艶消しになっていたカウルが、光沢を取り戻しますが、光に移る反射光に揺らぎはありません。

シートも淡いグラデーションを閉じ込めたまま、輝きを取り戻します。

アッパーのナックルも少しづつ丁寧に磨いて行きます。
艶消しだった肌に、一気に硬質な輝きが戻ってきました。
すべてのカウルに磨きを入れて終了します。

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