GSX-R1300 Hayabusa RestMod⑭

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タンクカバー:プロトタイピング

今回の”肝”となると勝手に思い込んでいるタンクカバーを作ります。
このタンクカバーは個人的に思い入れバリバリなのです。
鈴菌保菌者にしか分からない話をしますが、これにはGSX1100SKATANAへのオマージュがちりばめられています。
なぜカタナなのか?そりゃ私が好きだからです。いや、発作かな。
鈴菌の恐ろしさの一端がおわかりだろうか?w

この時ばかりは童心に帰り、紙(神)粘土を弄ります。
賞味4つほどパッケージを使って、タンクカバーの原型を作りました。
走行しているうちに乾燥をはじめ硬くなってくるので、スピーディー&おおざっぱに作ります。

今回作ろうとしているタンクカバーの特徴は、本来丸く弧を描いて収まろうとするタンクのエグリラインを途中から変更し、逆方向辺へと引っ張った上で、更に頂上付近で隆起させると言うこの流れは、見ている我々の情緒を描き乱す不安定さがありますが、ご心配には及びません。

ほらね(何がだ)。
ライダーの股間めがけて尖ったクチバシは、寸でのところでストンと切り落とされてしまいます。
「格好の良さは正義である」と言わしめんばかりのカタナのタンクデザイン同様の哲学です。
巷では隼のタンクは、この1型のフレームに2型のタンクが乗る事が知られています。
交換する人がほとんどいないのは、2型のタンクが1型よりも幅広だから。
1型のタンクはフレームに乗っていると分かりませんが、2型のタンクに比べ明らかに細く長いのです。
そんなロングタンクを見ていると、私はあの名車を思い出さずにはいられないのでした。

サンプル型作成

乾燥した紙粘土をペーパーで整える

紙粘土が神粘土であるゆえんが、その切削性にあります。
ペーパーで撫でるだけでみるみる削れてゆきます。
一旦ボサボサになった表面は、水で濡らした指で撫でれば、すぐにツルツルに戻ります。
そうやってあっという間に成形する事が可能です。

唯一の難点は、水を含んだ柔らかい状態では「とても重い」事です。
その辺を考えると、小物には向いていますがカウル整形には使えません。
将来、空気のように軽くてて乾燥すると強度が出る神粘土が発明されたら、モデリングの常識は一気に変わるかもしれません。

アルミテープを上から貼ったらゲルを塗って簡易型を作る為に築層します。
本番の型作成では無く、そもそも一個しか作る必要が無いので、ちゃんとした型は作りません。
使い捨てなので、3プライもあれば十分です。
ポリエステル樹脂が垂れてこない様、アルミテープでしっかりと受けを作ってあげましょう。

アルミテープは万能です。
離型剤を塗らずとも、この通りスクレーパー一本でパカーンと離型します。
本当に考え付いた人は天才だと思いますし、それを作る方も凄い。
アルミテープは強粘着で薄い事、そして安い事、使いやすい事がポイントです。
そういう意味で、最終的に私はこの商品にたどり着きました。
0.09mmと薄いが強粘着で、ハサミを使わず手で割けるように設計された安心安全なテープ。
50mm幅と太くて十分!長さは25mもあって一個当たりの単価は他社の約半分です。
型作成にもカウルモデリングにも使える、万能で最高のアルミテープとはコイツの事です。

テープの筋なんてパテで埋めればいいだけの事

さて、あっという間に試作品用の型が完成しました。
今回は、色々プロの工程をすっ飛ばし、超スピードでプロトタイピングしてきました。
全国どこにでも売っている、安価な物を組み合わせ、完璧に結果を出すことが出来ます。
DIY大好きな皆さんも、是非お試しあれ!。

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