材質を選ぶ
ステーはDIYチューナーの強い味方ですが、アルミでは柔らかすぎると言う人も居ます。
それを克服するには「厚み」のあるものを使うに限るのですが、今不度は逆に加工がしんどくなるので、加工しやすさと強度バランスが重要です。
私はその回答として、いつも3mm厚を使います。
このぐらい厚みがあると、直接タッピングダイスを切っても問題ありませんから、ブラインドナットが使えない狭いところなどへの接地に重宝します。
ただし、手で曲げるには綺麗に曲がってくれない厚みです。
工作道具
キチっと曲げる為には、こう言った油圧プレスを使います。
アングル材に挟まれて曲がるだけのシンプルな仕組みですが、バイクカウルのステーを作るにはちょうど良い感じです。
電動ドリルには、シニング加工してある食いつくkの良い歯を使いましょう。
不精せずに、ポンチで目印を付けたら、小さい穴からあけて行き、どんどん大きなサイズの刃に変えながら広げて行きます。
こんな風に歯を立てると、床に何個も穴が開くので(笑)、決してしないでください。
普通は、バイスに挟んでドリリングします。
刃先が豊富にそろっていればいいですが、そうでなかったり微妙なサイズの穴にしたかったら、素直にリーマを使うべきです。
今も昔も、手作業に適うものはありません。
作業工程
アルミの平板をベンダーマシンで折り曲げます。
ザックリ切ったら、あとはベルトサンダー等でバリを取って整えます。
カウルステーは試行錯誤しながら現物合わせが基本です。
微妙な曲がりや、穴位置を調整しながら幾つか作ることになるので、アルミ平板は1m単位で買っています。
カウルに無理が掛かってしまわない位置を、徐々に当ててゆきます。
そして出来るだけステーは見えない方が良いので、最小に作ります。
大体位置は確定してきました(これで3個目だよ・・・)
カウルは10Rよりも張り出しの無い、コンパクトな物になりそうです。
GPZ900Rがいかにスリムなオートバイだったかが良くわかります。
タッピングダイスセットは一つ持っておくと便利です。
ネジ山がダメになったりしたら、サイド切り直すことも可能です。
何でもない穴をネジ穴に変身させることも可能です。
こんな風にハンドルに刃をセット。
こうやって下穴に対して力を掛けながらねじ溝を切ってゆきます。
ブラインドナットなしで、しっかり固定できます。