NeoCafeRacer Concept①

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カフェレーサー

巷に溢れかえるネオカフェですが、海外のバックヤードビルダーもこぞって投稿しています。
ですが、その勢いとは裏腹に旧車ブームの陰になってしまう形で、日本では今一つ盛り上がりに欠けるのも事実です。
それらしい車両もなかなか出てくる気配もなさそうなので、この「ネオカフェ」と言う分かったようでわからないコンセプトについて、ちょっと考えてみることにしました。

カフェレーサー

温故知新で考えると、古くは本物のカフェレーサーです。
言わずと知れた限定車、ドカティMH900eなどを真っ先に思い浮かべてしまいます。
デザインの果てに生まれた、コンセプトカーのような一台でしたが、今も尚輝きは失せていないように感じます。

カフェレーサー

特徴的だったのは、このカウルのホッペタがだらりと垂れさがったデザイン(赤い部分)で、それがタンクカバーと相まって一体型になっていいる点です。
細くコンパクトに作れば作る程、メカ部分のボリュームが大きくなりがちなカフェレーサーですが、フルカウルにせずとも上手にボリューム感を出しています。

カフェレーサー

もう一つ注目すべきは、深くえぐられたフェンダークリアランスにあります(青い部分)。
こうすることで安全性は保たれるし、その上でサイドからはカバーされているので、ハンドル位置を下げずとも、デザイン的にはかなり下にセットされているように見え、レーシーです。

カフェレーサー

現代に話を戻しましょう。
これは、最近リリースされたHONDAのHAWK11です。
雰囲気のあるクラシックなFRPカウルが非常に目を引きますが、一部のカフェレーサー好きが本当に本当に期待していた「最新のGB」はこんなものではありませんでした。

カフェレーサー

そのはるか前EICMA2017に、HONDAはドストライクなコンセプトカーを世に発表しています。
「CB4 INTERCEPTOR」と名付けられたその車両は、正に現代によみがえったカフェレーサー=ネオカフェでした。

カフェレーサー

デザイン的には実用的なHAWK11ですが、やはりコンセプトモデルと比べるとカウルの折り返しラインが全く違う事が分かります。

カフェレーサー

マーケティングの観点から、セパレートハンドルを高い位置に設定する必要のあったHAWK11は、このハンドルのクリアランスに制限されたデザインをせざるを得なかったと言えそうです。
それがすべての面構成に影響を与え、このデザインになったと思われます。

カフェレーサー

一方でCB4は全く違うデザインアプローチです。
ハンドル位置は意外な程度高くしつつも、カウルを前方に大きく離したことによって、クリアランスを稼いでいます。
ロケットカウルの全長が異様に長く、それを打ち消す為(多分)にドカティMH900eの様にタンクと一体型でデザインしている非常に凝ったアプローチです。

カフェレーサー

それは、ハンドルやレバーとのクリアランスを見ても明らかで、HAWK11は殆ど空間が無いように見えます。

カフェレーサー

一方でCB4はかなり広大な空間が広がっています。
このように、様々な空間的制約を受けるカフェレーサーデザインですが、ハンドル周りの制約が多いだけに、中々オリジナリティを出せないと言うジャンルです。
言い換えれば、細かなデザインの違いを高くユーザーに評価されるジャンルであるとも言え、よりデザイン性に富んだものをユーザーは求めているともいえます。
それらを踏まえ、私は自分の理想とするカウルを作成してみたいと思います。

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