RN46J XSR900 CafeRacerカスタム⑱

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ディテールUP

拘りを重ね、貫き続けると一体どうなるか。
そう、神は細部に宿るのです。
このフロントフェンダーはXSR900には僅かに小さく、少し角度も悪い為、完璧を期す為にもフルスクラッチです。

すべてが悪いわけではないので、一部分だけカットします。
本来の複雑で美しい面構成を壊さぬように、注意深く切り取ります。
電動ソーも上手く使えば、ジグソー無しでもこんなもんです。エッヘン。

取り付け穴の位置を異動して角度も修正し、アクスルシャフトに対して直角に直しました。
中々凛々しい佇まいとなりました。

フロントフェンダーはリアと揃えるとこんな感じです。
少し前に出して、鳥のくちばしの様にしてみます。

PP板とアルミテープだけでは正確な位置を左右対称に出すことは中々出来ません。
アルミテープもタダではありません。

俯瞰する

そこら辺にある物を使ってクリアランスを整えます。
丁度1cmくらい隙間を作ります。

端材を適当に刻み、固定具としてホットボンドで素早く留めてゆきます。
ホットボンドはかなり厚くなるので、火傷しないように注意です。

少し前方に絞りを入れて引き締めます。
PP板の隙間はアルミテープで塞いでおきます。

裏から見るとこんな感じです。
この状態で完全に固定されています。

ガラスマットをほんの少し切り取り、ギザギザハサミでチョップ。
タルクと混ぜながら粘度を調整した、繊維多めの最強ファイバーパテを作ります。
コイツが固まると、金属のような固さです。

フェンダーの裏から特製ファイバーパテを満遍なく塗ります。
接合部分は予めベルトサンダーで均しておき、傷を入れ足付けしておきます。
その上で削りカスを綺麗に取り除き、アセトンで綺麗に拭き取り脱脂します。
そこまでしないと、FRPはABSに接着してくれません。

求めていた姿へと修正されました。

パテが硬化したら今度は表側から同じようにベルトサンダーで処理。
今度は表からグラスマットを揉み解し、ふりかけのように散らしてから含侵です。
表裏で処理すると、硬化後の割れが起こりにくく、原因不明の塗装弾きやクラックも防止できます。
ABS樹脂は一般的にFRPと相性がいいと言いますが、私は全然そう思いません。
かなりしっかりと足付けした状態でないと、接着しません。

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