CBR1000RR CB1100Rカスタム⑦

スポンサーリンク
HONDA
スポンサーリンク

身体検査

さて、いよいよ入庫したCBR1000RR SP君です。
色んなスポンサーを背負っている様で、何やら大変そう(笑)。
バイク単体では確かに「気分はマルケス」なのでしょうが・・・・これに合わせたライダーの出立ちを考えると、少し気の毒に思うのは私だけでしょうか?。
車輛移動に便利なアルミラダーは、ガレージを持っている人ならば少なくても1本は持っておきたいところです。

カバーはシンプルに前方2か所と、後方2か所で止まっているだけでした。
インナータンクに少し噛んでいるので、多少抉ってやるとカパッと外れてきましたが、それだけの精度&均一な薄さを維持できるからこそ、伸縮してピッタンコなのでしょう。
作る側から見れば、金型射出成型が羨ましいです。

タンク前方は被さっているだけで容積が無くエアクリーナーや電装品がくっついています。
それを外傷やエンジンの熱から守るかのように、断熱クッションが結構多めに張り巡らされていました。
この辺はSUZUKIなら1枚しか付いてませんが、HONDAは3枚に分割されたものが、まるでパズルのように組み合わされています。
メーカーの考え方がはっきり出ていて面白いです。

干渉による異音を防ぐ目的で、丁寧に貼られたクッション材が泣かせます。
サイドカウルはエアダクトと組み合わされて、一体になった形です。
エンジンからの熱がライダーに上がってこない様に、サイドカウルは、ゴムのフラップまで使ってフレームに密着しており、HONDA開発陣の気配りの細やかさが垣間見えます。
SUZUKIだと、こうは行きません。

距離が少なかった為か、盆栽にされていたのでしょうか?やたらとステッカーが貼ってあります。
うさぎのマークやらスターバックスコーヒーなど、このバイクには似つかわしくないものまで貼ってあったりして、なかなか興味深いです。
サイドカウルの下方部分は分割式になっており、アンダーカウルとして切り離すことが可能でした。
墨出ししてカットする手間がかからず、ラッキーです。

アンダーを撤去すると特徴的なOILパンが現れましたが、すこし削れています。
錆は良いとしても、こんなところに小石がバンバンぶつかるとは・・・・ちょっと考えづらい。
カウルの爪が、所々折れていたり、ネジがどこのネジかマジックで書いてあったり・・・・・どうやらこの車両は、何度かカウルを脱着しているようです。

アッパーカウルはかなりタイトに作り込んでいます。
殆ど空間が無く、密集した状態です。
負圧ホースや樹脂のチャンバー室、そのほかにもリレー類などがヘッドライト裏に集積していました。
本来ならば、車両の先頭ではなくシートカウル裏などにあるはずの者たちです。
バッテリー周りやシート下の小物スペースがほとんどないので、変な所にある筈のない部品が顔を出して来る不思議なバイクです。

フロントにも色々なステッカーが貼ってありましたが、全て綺麗に撤去しました。
限定車などと言うので、てっきり塗装かと思っていましたが、これでは「限定ステッカー車」です。
フェンダーには大き目のダクトがあり、タイヤが見えているのがレーシーです。

ステッカーを剥がすときは温めるのが基本です。
ヒートガンにも色々ありますが、選ぶポイントは用途に合わせた温度の固定プリセットがあることと、使い終わった後で、自動で温度を下げてくれる安全機能があるかどうかです。
ハンドドライヤーよりも簡単にステッカーを剥がすことが出来るので、一本あると何かと重宝します。

顔面は、スクリーンを跨いでいた、オレンジのレプソルカラーステッカーを剥がしています。
かなり大きくて面積のある大物でした。

ガソリンタンクカバーのロゴは水転写かと思ったらそうではなく、ここだけがステッカーの上からクリアで閉じられていました。塗装面の破壊もやむなしと判断して、TONEの鋭利なスクレーパーでクリア層ごと破壊します。

ヒートガンを使えない以上、糊残りは仕方なしです。
埋め込まれているステッカーの僅かな段差にカッターの刃を当ててから、一気に力を込めて削り落とします。

こういう糊はパーツクリーナーだと伸びてしまい、余計に汚れが広がってしまいますが、希釈アセトンで拭けば一発でスッキリします。
ステッカーが埋まっていた部分にクリア層の段差が残ってますが、塗装時には確実にケアします。

タイトルとURLをコピーしました