プロトタイピング:シートカウル

2025年も始動です。よろしくお願いします。
相も変わらず夜な夜な変態バイクを作成です。

SPのシートカウルの一部を切り取って再利用します。
こういう細かい成形物は流用が吉です。

相性という意味では、全く合わなそうな両者。
方やCBR1000RR-SPのシングルシートカバー、方や中排気量車両向けのCB1100Rレプリカシートカウルです。
コンパクトに作ってあるCBRとは似ても似つかないデザインです。

このシート、ボッテリとした意味の無い造詣がいいんですが、そのままだと当然マッチしません。
現代の車両にフィットさせるには、それなりに手間暇を掛ける必要があります。
しかしこの姿を見ていると・・・・・全く完成する気がしません(笑)。

滅入る気分を押し殺し、まずはタンクとのつながりから整理してゆきます。
大事な要素であるシートも忘れちゃいけません。
シート脱着にも支障の無いようなカットラインを見つける為に、シートを何度も付けたり外したりしながら、干渉しないラインを見つけ、少しづつカットして調整します。
ついでにシートの固定方法も検討。
シートレールを留めている中空ボルトが、良い感じにヒントになりました。
フレームの干渉を避けつつ、少し延長しながら整えていきます。

まずは忠実にVISIONに沿って形を作っていきます。
構造的には少々現実的では無くても、全体のサイズ感を捉える意味では必要な工程です。
まあこれはこれで・・・・・とんでもなく変ではないけれど、じゃあBESTか?と言われると他に選択肢があるような気がしてなりません。
こういう気持ちは引きずった方が良くて、思わぬタイミングで閃くことがあります。
いやホント。

どうせ本当に作る事にはならないけれど。一応型紙は作っておきます。
そうしないと、後々後悔することが多いからです。
もう使わない型紙が、机の引き出しに大量に保管してあるのはナイショです。

一応PP版からも切り出しておきます。
壊すにしても直すにしても、元が無いとどうにもなりません。
固定・寸出し

例によって文明の利器を用いて、狙いすました位置をマークします。

簡単そうにやってますが、なかなか狙いが定まりません。
三脚が安くて華奢だからだろうか?。良く無いな。

ロックオンしておいた状態でカウルをかぶせます。
どこに穴を開ければいいのか?これでバッチリです。
気のせいか?いつも私が思っていた位置よりも、穴一つ分左のような気がします。
私の体のジャイロが壊れているのかもしれません。
そういえば、最近駐車が下手になりました。

「シートレール取付けに使われている中空ボルトの穴」をそれぞれ一発で当てました。
当たり前ですが、さすがレーザーです。

位置が無事に一発で出たので、フレームに寄せて形を詰めて行きます。
立体と平面では勝手が違うので、やはりレーザーの目があるとありがたいです。
描きたい線、見つけたいカットラインがすぐに分かります。
人間の目がいかに補正が掛かりやすく、いい加減なものか?と思い知らされますが、逆にある面では優れているとも言えます。
目ではどこを見てもピントが合いますが、カメラは手前か奥のどちらかにしかピントが合いません。

シートの先の部分を造形し直します。
正確には面が3つあり、それらが複雑に組み合わさっていましたので、PP板も切り直し。
今まで治具で固定する為に残しておいた支持部分が残っていますが、全く面が合いません。

さて困ったぞ。
シートの先を絞るにしても、延長するにしても、指示部が邪魔だ。

そもそもオフセットがこんなにも違います。
これをそのまま生かすことなど出来なさそうですから、早々にお別れしましょう。
まだまだ続きます。