プロトタイピング2:シートカウル
悪戦苦闘すること数日。
色々な矛盾を何とか辻褄合わせして、一旦はここまでたどり着きました。
感じを掴むためにSPのノーマルシングルシートカバーを乗っけておきます。
イメージを掴むために、いままで作って来たものを手っ取り早く車体に付けてみます。
変更するにしても「元」が無いとどうにもならんと書きましたが、まさにこれは「元」です。
結局尻の先を絞っても、この程度のオフセットのズレは発生しましたが許容範囲です。
負け惜しみじゃなく想定内です。
意外かもしれませんが、純正テールはそのまま使います。
カウルは純正テールに被せる様に作る予定です。
何でもかんでもオリジナルに寄せるのも否定しませんが、私が作りたいのは「ハリボテの偽物」では無いんです。
オリジナルのバイクデザインにはオマージュしつつも「もし現代車両をベースにデザインが復刻されたら・・・・」と言う世界線を追いかけています。
カフェでもクラシックでもない。ネオカフェだと言っているのは、まさにこの点です。
メーカーが作りそうで作らない、あったらいいなを実現します。
シート先が複雑な3つの面で出来ていたので、このように分割し分かりやすくしました。
単純化することで習性ポイントも見えてきます。
テールひさしの部分も含めすべてが湾曲しており、まっすぐな面が一つもありません。
BOX状に作ることも可能ですが、これはこれでアリだと感じます。
しかし、まだ何か違和感も残ります。
第一の違和感の正体はこの辺。
分厚くてボッテリ・・・さてさどうしたものか。
CGには無かったサイドへの張り出しが、邪魔でしょうがありません。
何度も書いたり消したり。
簡単に切ってしまったら戻すのも大変。ん~・・・。
モデファイ
せっかく原型が出来ましたが、結局アッサリ壊しました。
全長が短いわりにボリュームがあるシートは、ボッテリとしていて重く見えました。
検討の末、もう7cm程テールを延長し、エグリ加工も加えてスッキリさせます。
作り直しによる作り直しが延々と延々と続きます。
立ちっぱなしだから腰が痛い。
アルミテープの在庫は底を尽き、PP板の残り在庫も心配になってきました。
地味ですが、なかなか時間のかかる作業です。
5回目にしてようやくたどりついた?のか!。果たして。
ん~・・・・・・でも80点。
いい線行ってると思いますが、最高ではない感じ。
少し直線的になり過ぎてしまい、懐かしさよりモダンさが勝ってしまいました。
バッタっぽいw
三面構成は変わりそうにないのでこのままこれをベースに再変更が良さそうな気がします。
折返しはだいたい良い感じです。
今はサイズだけ合わせます。
純正シートカウル風にシートクッションで隠れる部分にも補強を入れて成形します。
包装紙で包まれたキャンディの様に、シートフレームの形状にピタリと沿った形です。
魅せる部分と見せない部分が、ホンダは巧みで感心します。
見せパンならぬ、魅せフレームです。
少しだけシート先端部分の下端に膨らみを追加した最終バージョン。
丸でも角でもない、独特の形状となりました。
SP純正のシングルシートカバーをそのまま使えるので、このままでもおかしくありませんが、尻下がりのラインを描くようになります。
シングルシートカバーの形状を変化させてクラシックにした場合は、それよりも若干尻上がりか、もしくは水平になるので、そちらもトライしたいところです。
徐々に見えてきたプロトタイプの全景。
一からではなく、ゼロからのチャレンジは正解が無いので、かなり難しい。
粗削りですが、各パーツへのデザイン上のチャレンジが実を結ぶのも、あと少しです。
ん~でもまだ・・・・まだ少し違うかな?。ん~・・・・。