CBR1000RR CB1100Rカスタム㉙

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プロトタイピング2:シートカウル

念のため言っておきますが、これは干し芋じゃありません。
個人的には好物だし、そんな季節ですけど(1月)。
CB1100Rのレプリカシートをぶった切りまくり、左右に分かれたなれの果てです。
これを使って?!シートカウルを作ります。
接合部分に削りを入れておき、しっかりとアセトンで拭いておきます。

色々端折りますが、ハイ出来た!・・・・って、んな訳あるか(笑)。
治具を作って左右の幅を固定します。
その辺に転がっている色々な端材(ゴミ)を利用して、何とか車体の幅を正確に測ります。
こういうのは発想と行動力。
これぞプロトタイピング。

一見簡単そうにやってますが、カウルはちょっとしたことでズレますので、左右キチっと正しい位置に固定するのは、実は一苦労。
色々と頭を使って考えています。

もっと言うと、作ることまで考えておかないといけない。
基本的にはFRP貼り込みの際に、樹脂などの自重で、型の接地面が変形しない事。
簡単に言えば、むんずと持ってどこも形が歪まない程度の強度が必要です。
そうしないと、ゲルやFRPの熱硬化促進中に、型の方が歪んだりしてしまいます。
何処で支持するか?どこを浮かせてフリーにするか?貼り込み作業の事も想像しながら進めます。

プロトタイピング3:シートカウル

あまり見せないのですが、良い機会だから公開。
こんな風にPP板に負担を掛けず、シーソーの様な治具を段ボールで作ります。
アルミテープで固定されたフラットバーを支点に、ギッコンバッタンします。
前の方を張ってから、後ろの方を張ります。
築層は、焦ってやると必ず失敗します。

柔らかくてキャシャな黄色いPP板部分は空中で貼ります。
自重でシーソーが下がってくることがあっても、着地はしません。
歪んでしまう事を防止する為、硬化するまでの間だけでも、どこにも圧力を掛けたく無いのです。

この状態で、まず先に黄色部分にFRPを貼り込んで・・・・。

この状態でタンク側を貼り込みます。
「誰でも出来ますからご自分でぜひ」なんて良く言うんですが、もちろん社交辞令。
予算の足りないお客さんを、体よく断る常套句です。
作って貼ればいいだけだと思うでしょうが、そんな訳ないでしょうが(笑)。
こんなの素人の10ある技の1にもならない。
プロの皆さんはもっと高いところにいらっしゃる。
既製品の相場で、ワンオフ作業を見積もられちゃ敵いません。
皆さん、技術とアイデアにはちゃんとしたお金を払いましょう。

ノンパラ黒ゲル硬化後、ガラスマットをほぐして柔らかくしてから、配置します。
窪みや折り返しの部分には、なるべくほぐしたマットを置きエア噛みを防ぎます。
余分なはみ出しは、予めハサミでカットしておくと、作業がスムーズに進みます。

段差はある程度しょうがないので目をつむりますが、出来るだけ綺麗に貼ります。
余り擦らず、樹脂を置きに行って、焦らず、ゆっくり、丁寧に。
結果的にその方が、早く完成します。
若い頃の話ですが、綺麗に仕事が出来ない人は、考えることや準備・後片付けまで全部間違っている(足りてない)ので、結局それは「仕事のできない人」だと叩き込まれました。

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