CBR1000RR CB1100Rカスタム㉚

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プロトタイピング4:シートカウル

樹脂でベトベト、ゲルでバリバリの仮マスターモデルを素手で触ると高確率で怪我するので、安全グローブをしっかりしてから、PP板の型から剥いでいきます。
切粉の硬いガラス繊維は、触れば指先や掌を切り、鋭利に尖ったゲルの破片などは、削る度に予想外の方向へと飛び散って、悪くすれば目に入ったりします。
どんなに慣れていても、この作業だけは、毎回安全ゴーグルを装着します。

注意深くザックリと角を削り落とし、バリが飛び散らない程度まで丸める処理を終え、また素手で触れるようになりました。
深夜でしたが我慢できずに、いそいそと車両に取り付けてみます。
ヨシヨシ!綺麗に出来ており、全体の雰囲気もよさそうです。

さも最初からそうだったかのように、見事に前後のカウルが融合しました。
今回は長かった。いやあ実に長かった。
イチからではなく、ゼロからものを生み出すこの苦労と喜びは格別です。
しばしの間ガレージに佇み、一人悦に入ります。

苦労して見つけた連続したカーブラインも見上手く再現できました。
左右対称に寸分たがわず完成しています。

途中まで作って放置していたシングルシートカバーを持ち出して付けてみます。
既に形状がマッチしなくなってしまっているので作り直しは確定なのですが、シート全体の高さを決めてしまうパーツになるので、どのくらいになるのかを見てみます。

Good!
高くも低くも無く、決して尻上がりにもなっていない絶妙なライン。
形状以外の部分(ハイト)は直す必要がなさそうです。

シートカウルは、まだ角を落としていないし、パテも入れてないので面が良く出ていますが、この後丸めてゆきますので目立たなくなり、前後は完全に融合するはずです。
まだ後付けの造作部分にばかり目が行きがちですが、シート全体で見れば、車両に対するサイズと言い形状と言い、純正品と言われても全く違和感ない程に仕上がりました。
Studio_Qの面目躍如です。

プロトタイピング5:シートカウル

拘りにGOALはありません。
ある一定の基準を満たしたならば、さらなる高みを目指すのみ。

マスターの寸法を確定させる為にも、細かい折り返しを付けてゆきます。
こうすることで、切りっぱなしのカウルがカチッとした剛性を持つようになります。

更にフレーム側に沿う様アーチを付けていた部分を、もう5mm程度延長し、ギリギリを狙います。
パーツ間の隙間を均一に取りながら、あまり空けすぎないように、クリアランスの調整です。
手間が掛かるので大変ですが、ここはやり直しです。

折り返しにもデザインを。
見えない所だからこそ拘りたい部分です。

下側だけではなく、シートレールへ被さる部分も折り返しを付けます。
こうすることで、シートの隙間から見えるフレームの幅が整います。

シートカウルはとても複雑な構造でしたが、シンメトリな骨格として完成しました。
ここからは仮マスターの細部仕上げと、表面処理に移行します。
まだまだ続きます。

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