CBR1000RR CB1100Rカスタム㊻

スポンサーリンク
HONDA
スポンサーリンク

カリブレーション:アッパーカウル3

アッパーカウルのミラー取り付け部分の造形は、アッパーカウルの角度や位置の全てを決定してしまう大事な大事な部位です。
それを最後まで引っ張ったのには、実は訳があります。
今回は作ってゆくうちに、ハイレベルでクラシック色が強くなりました。
これが伝説級のオートバイデザインのパワーなのでしょうか。

そんなことも知らずに、のんきに作り始めたモダンなアッパーとのバランスが取れなくなりつつあるのは当然で、これをどうにかマッチングさせなくてはいけません。
結論。会心の出来栄えだったリアセクションの流れを汲んで、アッパーは作り直しとします。
「・・・・またStudioQのやり直しが始まったw」と思ってニヤリとしたそこのあなた。

ちょっと待ってたでしょ?ね?。

ミラーに話を戻します。
今回は車検時の負担軽減をメインにしているので、純正の素晴らしさを上手く活用します。
ミラーもそれに含まれており、ウィンカー付きの格納機能付きミラーはずっしりと重く、剛性感もたっぷりで、恐らく走行時でも視界がブレずにはっきりと映る筈です。

ミラーを格納すると、このように可動部が干渉します。

前も後ろも干渉してしまうので、これを避けます。

純正状態では、少し盛り上がった丘の上にあったミラーは、穴にセットされます。
オフセットが±0を飛び越えての大変更なので、注意しなくてはいけませんが、このミラーはわざわざベースにも角度が付いており、その前後の可動部でこんなに違います。
この辺もホンダですね💦

当然落とし穴の深さを直すにも、それを考慮しなくてはいけません。

その上さらに、穴の底の厚みがミラーとカウルブレース双方のダボを繋ぎ合わせた厚み=6mm厚に収まるように、均一に削る必要があります。

以上の様な様々な内容を考慮しながら、どこをどう削るか決めなければいけません。
最初から、この大前提があっての軍艦作りでありました。
写真は撮り忘れましたが、このあと数時間の壮絶な削りの後、完成しています。
そもそもFRPでこれをやろうってこと自体無謀なんですが、他に材料もないのでやり切りました。
正に必要は発明の母ですが、もうやりたくないなあ・・・。

カリブレーション:アッパーカウル4

そのあとも、いくつかの試行錯誤はありましたが、結論、カウルと軍艦は合体。
これでアッパーカウルの位置と角度は固定され、もう動くことはありません。
これによってアッパーサイドの意匠変更を開始することが出来ます。

最初から仮組していた場所に、バシっと一撃で決めました。
どーだいっ!。

穴が開き、醜い試行錯誤の跡もありますが、あまりお気になさらず・・・・。
冒頭申し上げました通り、ぶっちゃけ作り直すので問題ないです。
アッパーの形を変えてしまうので、今は可動部のリアルなクリアランスさえ解ればいいのです。

ミラーは動くのでこのように逃げる必要があります。
もともと丘の上に置いてあった物が、今回は穴に置かれるので仕方がないです。

こんなに無駄な所を削ってました(笑)。
でもこれはわざとで、実は最終形を決めるうえでのテストも兼ねていました。

テストのテストも一部失敗。
どこもかしこも当たりますねえ。

ミラーを畳んだ後でさえ、ぶつかる始末。
は現物合わせのアジャイル開発は、スピードが命です。
めげずに進めます。

カリブレーション:アッパーカウル5

今回アッパーの最終形態ドナーに指定したのは、2024年式CBR600RRのアッパーカウルです。
スクエアなスクリーンを長らく探していましたが、同じホンダの遺伝子から選びました。
このカスタム車両は、全般的にソリッドに作ってきたわけですが、アッパーカウルの三角形のスクリーンは、どこにも使われていない意匠であり、これに意味を持たせることが出来ませんでした(私的にね)。
純正へのオマージュで、アッパーの一部やスクリーンはSC59用を流用しようと思いましたが、これを辞めスクエアに統一します。
それでもホンダイズム、・CBRの遺伝子である”FireBlade”を捨てずに、最新式の(本記事の執筆時点)600RRの意匠で進化させるという訳です。

カットモデルをあてがいイメージを膨らませます。
600だからと言って小さすぎることもなく、予想以上に相性はよさそうです。
むしろ2024年式の600RRのカウルは、SC59のそれよりも大きかったです。

この辺もエッジーで、いかにもホンダらしいですね。
はいはい。もう完全に本田デザインは理解しました。

具体的に交換する部分を特定します。
中央の窪み部分をトレースしながら、そっくり交換します。
結果的に、苦労して作った軍艦部分は、カウル内側半分を残して不要になります。

イメージはこんな感じに。
流石CBR同士といったところでしょうか?マッチングは完璧です。
遺伝子レベルで適合すると言うのは・・・・本当に凄いですね。
それだけホンダのオートバイには一本貫かれている「デザイン哲学」がある!と言う事を、今回まざまざと見せつけられた思いです。
そりゃ世界一にもなるわ・・・・・。

このCBR600RRのスクリーンに変更することで、アッパーカウルのデザインにも意味を持たせることが可能になると考えたのが、最大の変更理由です。
実は初期のアッパー作成時に、中央の窪みを最後に追加した時点で、このアイデアはありました。
ただ、どの車種にすると良いのかが分からず、調査に時間が掛かっていました。
最終的には生成AIと解決しましたが、これも時代と言ったところでしょうか。

同時にクラシック色を強める為、当初のシェイプデザインを少々弱め、少しボテっとしたボリューム感を出す為にサイドに貼り出しを強めることで、アッパーカウルの大きさを大きくする予定です。
張り出したカウル先端から、折り耳にするかどうかは、ハンドルの調整によって最終決定します。

様々なテクニックを多用しながらパワープレイで進めます。
※その位アッパーはヤバイ難易度

タイトルとURLをコピーしました