![メタリックマッドステラブルー](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_6307-1024x768.jpg)
特殊な塗料との闘い
2010年式GSX-R1000に採用されたメタリックマッドステラブルーというこの色は非常に厄介な色でした。まず何度塗り重ねるかで色が変わってしまうキャンディ色。メタリックでありつつも、その上さらに「艶消し」塗装であること=クリアー処理できない色ですので、ブツが入ったら終わりです。
![メタリックマッドステラブルー](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_6306-1024x768.jpg)
この色は、下地にソリッドな黒があって、その上に艶消しキャンディメタリックブルーを重ね塗りします。もう・・・・書いてるだけでゲッソリします(笑)。
![メタリックマッドステラブルー](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2022/04/C4DD8862-F0D0-4118-B5B3-99ACC06CD2C0-1024x768.jpg)
こうなると言うのは理屈では分かりますが、塗装中にその色になる訳ではなく、乾燥の過程で「そういう色に変化する」色なので、塗りながら塩梅を調節することも出来ません。
又、SUZUKIは色ブレの顕著なメーカーであり、今回業者に調色してもらった色では合いませんでしたので、結局自分で調色する羽目になりました。
![メタリックマッドステラブルー](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_6309-1024x768.jpg)
これは純正パーツのUPですが、出来るだけこの色を目指します。
![メタリックマッドステラブルー](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2022/04/1C353492-0649-41FF-97C8-C10B7810B730-1024x768.jpg)
上手く行かないので、青く塗った上に上塗りしてみましたが。。。
![メタリックマッドステラブルー](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_6426-1024x768.jpg)
青くなりすぎて失敗です。
![メタリックマッドステラブルー](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_6430-1024x768.jpg)
アッパーも重ね塗りの回数が多すぎて青すぎてしまいます。
![メタリックマッドステラブルー](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_6431-768x1024.jpg)
試行錯誤して、業者の塗料に艶消し材を少しプラスして塗ってみたら、ようやく上手く行きました。
![メタリックマッドステラブルー](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2022/04/F790E22C-55E9-439B-804D-093A5D4F71D1-1024x768.jpg)
これが完成した塗装です。
![メタリックマッドステラブルー](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2022/04/5BBB4DC3-A8D2-4EE6-A658-C90B6C84202B-1024x768.jpg)
褪せた感じでありつつ青と分かる色で、艶消し。
![メタリックマッドステラブルー](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_6432-1024x768.jpg)
近くで見ると、ブルーのラメが見えると言う不思議な色です。
フレームとスイングアームとサイドカバーの部分にある「同じ色であるはずの部分」が全部微妙に違うと言う、SUZUKIの品質管理に今回は泣かされましたが、何とか技量で合わせます。