Kawasaki ZX-10R Ninja2号機 アッパー雌型編

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ワンオフ

ワンオフならばまだしも、何度も作るとなるとちょっとシンドイ。
そこで今回は、アッパーカウルを簡単に量産するために「型つくり」に挑戦したいと思います。

型を作る際に真っ先に考えなくてはいけないのが「どこで分割するか」「何分割にするのか」です。
一般的に、分割をすればするほど型は抜きやすくなり失敗が少なくなります。
ただし、分割した境界線の処理が入る為、分割すればするほど手間が増え、量産効果が減ります。
よって、ギリギリ抜けやすい分割数に抑える為に、考える必要があります。
今回は前・右・左の3分割で挑戦します(これが後に悲劇を・・・)

型を作るに当たってマスターモデルは大事ですが、逆に原型に修正を行えるのはこれが最後のチャンスです。

サイドカウルの前部分の延長や、カウルエンドの部分の延長も今のうちに済ませておきます。

ここまでやる必要はないのですが、一応ライト部分も裏から塞いでおきます。
樹脂が内側に回り込んできてしまうと、脱型に悪影響が出ます。

ここで悲劇が起きました。
空気取り込み口部分の水平(だと思い込んでいた)な開口部ですが、この開口部がなんと少しだけ奥に下がっていたのです。
これは型を取る際の「アウト」で、型にしてみれば手前がすぼんでいて、奥が広くなっていることになり、これだと当然引っかかるので「絶対に抜けない」状態が出来てしまいます。
3分割の予定でしたが、この空気取り込み口を切って4分割とします。
あぶないあぶない・・・・。

そんなこんなで襟巻トカゲの様な仕切りを立て、離型用のPVA(ブルー)を塗ってから、左右にFRPをリズムカルに貼り込んでゆきます。
右を終わったら左を、左が終わったら右をと言った具合です。

フロントも同様に貼り込んだら、パカッと外します。
第4の分割ラインもあってか、スムーズに脱型できました。

仕切りのリブを一定の幅に綺麗にそろうようにカットして、固定用のボルトを通す穴を開けます。
補修が必要な部分もすべて補修し、ペーパーを掛けて磨いておきましょう。

内側の磨きが終わり、ワックスを塗ったら、PVA(ブルー)を塗ります。

今度は内側にFRPを貼り込みます。
バイクカウルはあまり重くても意味がありません。
私の場合、ゲルコート>ガラスマット>ガラスクロス>サーフェスマットで綺麗に仕上がります。
部分的に強度が必要であれば、ガラスマットをもう1枚挟みます。

量産品を型から抜いたばかりの状態です。
この状態では、部分的に「これじゃだめだね」ってくらい柔らかいとことがあるので、そういう部分は裏から少し貼ってあげて補強し、ガッチリさせます(レース用ならこれでOKですが)。
公道で使うなら、基本的にはカウルのどこをムンズと掴んで持っても、歪まない強度が必要です。

型を作るのに使って、離型時に第4の仕切き付近が破壊されてしまった、ボロボロのマスターモデルとのツーショットです。
少々苦労はしますが、こうして量産できるようになるのが、FRP製品の魅力の一つだと思います。

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