【クラシックカスタム】GSX-R1000K3 GV73カウルスワップ!③

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ワンオフ

リフレッシュ&メンテナンス

クラシックを演出する
SUNSTARのブレーキディスクとLEDヘッドライト

少し雰囲気を盛る為に、クラシックなスリットDISKを用意しました。
くすんだアルマイトゴールドがいい感じで、肉抜きされた細くて長いスポークも”いかにも”な感じがあって、あの頃を思い出せます(若い読者の諸君!ゴメンね)。
今のバイクはコモディティ化が進み、どうもこの辺の演出が足りていないような気がしますが、逆に考えれば、一度変えることで一気に個性的になるとも言えますので、それゆえパーツの素材や色にも拘りたいものです。
KAWASAKIには「仏壇カラー」と言うものがありましたが、昔のSUZUKIにもそういった黒×ガンメタはあった訳で、今回はワークスカラーには走らずに、渋くそこを狙ってゆこうと思います。

全塗装したGSX-R1000 K3のホイール

ホイールも一度リペイントしてしまいますが、ここは黒ではなくガンメタにします。
これらを組み合わせ、見た目はクラシックなのに、新車のようなコーディネートにします。
塗膜と言う観点では、ホイールほど過酷な状況に置かれる部位はありません。
寒かったのでしっかりと熱を入れて焼き付けます。

フルオーバーホールしたGSX-R1000 K3のブレーキキャリパー

見すぼらしかったTOKIKOのゴールドキャリパーもフルOHします。
この錆びはもうどうやっても取れそうにありませんし、形も入り組んでいるのでワコーズのリムーバー(剥離剤)の出番です。
オイル受けの深皿に金属パーツをドボンと入れて、剥離を待ちます。
塗装を剥離した後は、あえて同じ色を調色にて作り出し塗装し直します。

フルオーバーホールしたGSX-R1000 K3のブレーキキャリパー

完全に塗料が剥離した後に、風呂場でジャブジャブと水洗いしてから、エアーを吹きかけてしっかりと水分を飛ばし、乾燥させます。
ボルトのカジリがあった部分は少し錆が残っていますが、この状態でワイヤーブラシを当てると、綺麗に落ちてくれました。
いつも思うのですが、こうやってレストアしているとバイクが喜んでいるような気がします。
「まってろよ、もう少しだからね」と心の中で呟きながらの作業が続きます。

完成したGSX-R1000 K3のブフロント周り

さあ、完成しました!。タイヤも新品!フェンダーも一部短くカットして成形し直して再塗装。
ガンメタのホイールがDISK外周とマッチし、インナーDISKはキャリパーのゴールドとマッチします。
色々全体とのバランスを考えて、最後はフェンダーを黒く塗り直しましたが、これでリフレッシュしました。

神は細部に宿る
レストアしたGSX-R1000 K3の燃料コック

リフレッシュメニューは、足回りだけではありません。
ライダーの視界から常に見え、手に触れるものは美しくありたいもの。
アルミ錆などが目に飛び込んできてしまっては、興ざめもいいところですので、ガソリンタンクの燃料コックなども、徹底的に分解してOH&リペイントします。
BODYのカラーに合うように、純正色とは違った2種類のガンメタを作ってコーディネートです。

RGVガンマ250のビタローニ風純正ミラー

マニアにしか解らない話で恐縮ですが、当時下のクラスのSUZUKI RGVガンマ250や、GSX-R400などに設定されていたこの「ビタローニ風SUZUKI純正ミラー」は大変人気で、当時の車格の上だったGSX-R1100にも”ミラーのショート化”としての純正流用が結構流行っていました。
今回もツボを押さえる意味では「マスト」と勝手に考えていましたが、いざ探すと商品はSUZUKIでも廃盤となってしまっており、レアであり人気があるからなのか?当時の価格の何倍もします(市価2万円程度で流通)。
少々驚きましたが、その形の良さには惚れていますので致し方なし。
プレミア価格を払って手に入れました。

アルミ板でメーター取り付け用のステーを自作中

アッパーカウルステーはGSX-R1100用をそのまま用いますが、これは鉄製であり大きなライトハウジングを支える為、結構頑丈に出来ています。
重さには目をつむりつつ、これにガッチリとメーターを固定する必要があるので、今回は3mm厚のアルミ板を切り出して、固定用のステーを作成しました。
いつものようにそこら辺にあったダンボールを型紙に切り出しますが、今回はETCのアンテナステーの役割も持たせ、すっきりと純正品のように仕上げてみたいと思います。
アルミ板を切り出して後、卓上油圧のベンダーマシンで綺麗に折り曲げ、最後に艶の無い黒にてウレタン塗装します。

メーター取り付け用のステーにセットされたアンテナ

狙い通りの所に最小限のスペースでピタリと収めるのがワンオフカスタムの醍醐味です。
アンテナ別体式のETCアンテナが、カードのインジケーターランプと仲良く並びました。

メーター取り付け用のステーにセットされたアンテナ

乗車したライダー目線からだとこんな風に見えます。

GSX-R1000 K3にGSX-R1100 89のアッパーカウルステーが取り付けられたところ

この後、カウル取り付け時にハンドルを切ってもぶつからないかどうかのチェックをしつつ、ステー・メーター等の位置が、時間を掛けて決まってゆきます。
走行時にフロントサスが沈んだ時、カウルの顎がフェンダーにぶつからない様に、ある程度距離を置くことと、何よりライトの取り付け角度に対して、光軸にて調整可能かどうかが重要なポイントです。

GSX-R1100のヘッドライトハウジング一式

今回用意したGSX-R1100 GV73A用のライトハウジングです。
光軸調整用の樹脂パーツは硬くなったり割れていたりで、ライトレンズがガタガタと動いてしまうため、ライトとしては機能していません。
ハウジングの周囲にあったはずのブチルも貼り付け跡を残したまま、どこかにいってしまっています。
さあ、復活の始まりです。

購入したヘッドライトのショートパーツ

基本的にショートパーツは安いので、全部新品に交換します。
スピードナットなんてものまで使われているなんで驚きです。
遮光用のブチルゴムを張り直したりして、古いライトハウジングをレストアして使います。
細かなパーツがどんどん蘇ってゆく様は、興奮します。

購入したヘッドライトのショートパーツ

肝となるスフェリカルベアリングと言うプラスチックの小さなパーツたち。
これが硬化してしまうと機能しませんので、全部交換してあげましょう。

ヘッドライトのショートパーツを交換

ボルトもスピードナットも全部新品に交換です。

レストアされたヘッドライトASSY

20年物のイエローバルブの電球は惜しい事に玉切れしてましたが、一先ずこれでヘッドライトASSYのレストアは終了です。
LED電球にしたくなりますが、ここはぐっとこらえてハロゲンランプにしたいと思います。

GSX-R1100テールレンズ

ここまで来たら、細部の細部まで拘ります。
GSX-R1100の90年式の方のテールレンズがくすんでたので、ハードコンパウンドにてビッカビカにしてやりました。
手前が磨き終了後、奥がその前です。

GSX-R1100テールレンズASSY

まあ見えない所なんですが、このテールレンズASSYもひどい錆でした。
一通り電動工具で錆びを取ってから、艶消しブラックにてウレタン塗装します。
こうしておくと、気持ちがいいです。

かくしてニコイチしてまで拘った、90面型の角型2灯ライトは完成したのです。
うーん満足!バイク屋さんもこのぐらい本気出してメンテしてくれてれば、買ってあげたのにね。

ブレーキやエンジン、LCCなどの油脂類も交換し、足回りのリフレッシュも完了したGSX-R1000K3。
ツボを押さえたレアパーツも装着し、今や遅しと外装の完成を待っています。
果たして、それぞれに作成したパーツが合流した時に奇跡は起こるのか?!
ペイント編に進みます。

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