前回はZX-10RR SEをモチーフに、大分レーシーなZX-10RNinjaを作りましたが、今回は二度目なのでまた違った方向性を考えたいと思います。
軽くて速くてパワフルだけど、ツーリングにも対応できる!そんな夢のNinjaを作ります。
カラーリングを検討する
![KawasakiGPZ900R A16 KawasakiGPZ900R A16](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2021/03/20180121_2080289.jpg)
カワサキには伝統のカラーリングが幾つかありますが、その中でもひと際異彩を放つのがこの「仏壇カラー」と呼ばれている配色です。
安全に走行したい私としては「仏壇」なんて縁起でもないと思うのですが、この仏壇カラーは、エボニー×パールコスミックグレー、ホイールに単色のゴールドメタリックの組み合わせを指しています。
元々は、Kawasaki GPZ900RのA-6型に採用されましたが人気があり、その後A-14型とA-15型で復刻された経緯があります。
A-14とA-15は完全に同じ色なので、GPZ900Rで”仏壇”と言えば、この前期と後期の2種類のコトを指します。
今回はZX-10RNinjaに、この仏壇カラーを検討してみたいと思います。
![NANKAI RX-7X SPENCER NANKAI RX-7X SPENCER](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2021/03/ARAI_RX-7X-SPL_BL_2-768x798-1.jpg)
ちょっと話は逸れますが、RX-7X SPENCER 40thのデザインをモチーフとしたオリジナルカラーのヘルメットが2018年10月中旬に南海部品から発売されていました。
スペンサーといえば・・・ホンダの伝説的ワークスライダーであり、カワサキとはあまり縁のない存在ですが、ブラックをベースにゴールドのラインを組み合わせたこのカラーリングは、いわゆる“仏壇カラー”にマッチする仕上がりでしたね。
![GPZ900Rカウルを装着したKAWASAKI ZX-10R 2008 GPZ900Rカウルを装着したKAWASAKI ZX-10R 2008](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2021/03/p1-8-1.jpg)
さて、前回製作したZX-10RNinjaです。
この画像を使って(これ通り作るかどうかは別ですが)、「仏壇カラー」をどのように再現できるかを考えます。
![GPZ900Rカウルを装着したKAWASAKI ZX-10R 2008 GPZ900Rカウルを装着したKAWASAKI ZX-10R 2008](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2021/03/2-1024x576.jpg)
毎度おなじみのPhotoShopを利用してコラージュしてみます。
決して同じパターンである必要はなく、それらの色のみを使って、それらしく配置してゆきます。
![GPZ900Rカウルを装着したKAWASAKI ZX-10R 2008 GPZ900Rカウルを装着したKAWASAKI ZX-10R 2008](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_0496-1024x768.jpg)
カメラレンズの歪みを矯正した上で細かな部分を修正してゆきます。
これがいわゆる「やりすぎ」な感じです(笑)。
策士策に溺れるってやつです。
![GPZ900Rカウルを装着したKAWASAKI ZX-10R 2008 GPZ900Rカウルを装着したKAWASAKI ZX-10R 2008](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2021/03/08-ZX10R-Ninja2-1024x768.jpg)
これ以上だとおかしくなり、以下だと雰囲気が出ない境界線を、何度もデザインを弄りまわしながら見極めます。
私のやり方は、このぐらいかな?と思ったところで一回寝かせます。
その後何日かしてから再度確認し、違和感が無いかどうかチェックします。
これを何度か繰り返し「OK!」と言えるようになるまでは、1カ月でも保留します。
そう聞くと「大変そう」と思うかもしれませんが、実はこの時間が一番面白かったりします。
実車ベースでコラージュする
![青いGKAWASAKI ZX-10R 2008の分解整備の模様 青いGKAWASAKI ZX-10R 2008の分解整備の模様](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_0261-1-1024x768.jpg)
その間に、新たに仕入れてきた車両の身体検査と整備を行います。
ようやくガレージの面目躍如です!
ばらしている状態を、奇異な目で通行人に見られることもありませんし、何より雨や風をしのげると全然作業効率が違います。
しかし、一番の違いは「時間も季節も制限がない」事でした。
自分が眠くならない限り、煌々とした明かりの中で、いつまでも快適に作業を続けることが出来ます。
![青いGKAWASAKI ZX-10R 2008の分解整備の模様 青いGKAWASAKI ZX-10R 2008の分解整備の模様](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_0070-1024x768.jpg)
カウルを数して各部のチェックを行います。
ある程度のパーツを取り付けた後の画像ですが、この画像を元にして「本気」を出します。
車両は1万キロ走ったばかりの、新車同様のコンディションでした。
ワイヤーハーネス一つ見ても、屋内で大切に保管されていたことが分かります。アタリです。
デザイン案の決定
![GPZ900Rのカウルを纏った、KAWASAKI ZX-10R 2008 GPZ900Rのカウルを纏った、KAWASAKI ZX-10R 2008](https://rideqstudio.com/wp-content/uploads/2021/03/6B13270C-E6A9-43C2-9390-20E7177D3090-1024x979.jpg)
PhotoShopのありとあらゆるコラージュの技術を総動員して、青いバイクを黒くします。
黒くなったバイクに、幾つものレイヤーを重ねて行き、ラインを引いてゆきます。
仕上げに、ロゴやシャドウを入れて、ディテールをUPさせ更に実車に近い形にしてゆきます。
- アイコニックなカラーリングは、カラーコードを厳守
- 配色パターンまで踏襲する必要はない
- 細部の細工はほどほどに
- 実車ベースでのコラージュを行い雰囲気を掴む
- 実車ベースのコラージュはシャドウやハイライトまで入れ、現実に近づける
いかがでしたか?
大まかに、全体の雰囲気を掴むことが出来たのでこれでデザインは決定です。
あとは作りながら、デザインのアイデアを思い付いたら、この画像に重ねてみてバランスを測ってゆきますが、デザインはあくまでバランスなので、慎重に進めます。