レストモッド!GSX-R1000⑱

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SUZUKI
自作カウル

マスターモデルが出来上がったので、いよいよ型を作成します(気が重い)。
これまでもそこそこ重労働でしたが、ここからはキチガイ級の超労働です。
くれぐれも真似しないでください。何かの病気になっても私は一切責任取りませんよ。マジで。

自作カウル

よく体中の穴と言う穴から・・・などと言いますが、カウルの穴は全て油粘土で塞いでおきます。
そうしないとポリ樹脂が入り込んでしまい「一体化」してしまい、マスターモデルと型が合体した「粗大ゴミ」となり、これまでの数カ月の努力が水の泡です。
たった一つでも見落としたらオシマイです。

自作カウル

カウルの取り付け穴も、もれなく塞ぎます。
粘度だけじゃスポンと抜ける事があるので、念のため裏にもPP板をホットボンドで止めて塞いであります。粘土はその段差を滑らかにする意味で盛る感じです。

自作カウル

ゲルやら樹脂やらを塗ったくる前に、どうせベロベロになるので傘(黄色)を作っておきます。
これはゲルや樹脂が、表面のカウルから裏側に届き固まってしまわない様にするための策です。
そのために、硬化した後は黄色の部分ごとバサっとカットしてしまいます。

自作カウル

黒ゲルに硬化剤を少し入れてから、硬化する前にササっと塗ります。
ガン吹きする際はアセトンで希釈するのですが、普通に刷毛で塗る方が楽なので、私は刷毛派です。
刷毛塗りは刷毛の跡が筋として残ってしまいますが、製品の表面にならないので大丈夫。
逆に塗りすぎてボコボコにならない様にだけ気を付けます。
塗り忘れも困りますが、欲張ってたっぷり塗っても、ゲルは組成的に脆くなる特徴があります。

自作カウル

同じようにシートカウルにもゲルを塗ってゆきます。
詳しくは思いっきり端折りますが(型作り講座じゃないのでw)に分割型にするためにリブを立てています。
そもそも複雑な形なので、こっちは相当な型作成のテクニックが無いと作れません。

自作カウル

型の築層は製品とは違い「これでもかっ!」と、重さなど考えずにひたすら強度を重視します。
強度を出すためには、時に10層でも15層でも貼ることがあるくらいです。
そのためには相当な量の樹脂も必要だし、ガラスマットもあっという間に減って行くので、Kg単位で材料を持っていないと作れませんし、お金も時間もかかります。
ついでに言うと、凄いチクチクとひどい臭いが数日続きます(←地獄)。
つくづく思うのは、これは個人が自宅でやるような作業では無いと言う事です。
掃除をすれば粉じんですぐパックが詰まってしまい。洗濯をしたら、その後の洗濯物が全部チクチクになってしまいます。
結婚していたら、即離婚されるレベルです。

自作カウル

特にシートカウル前方は純正形状を採用しているので、ABSで作られたかなり複雑な形を再現しないといけません。
通常のマットを張っていては不可能なので、ここはファイバーパテを併用しますが、ガラス繊維の比率をUPさせて脆くならない様に注意します。 
作業中は防毒マスク+安全グローブ(軍手は意味なし)じゃないと大けがしますが、加えて真夏の高温なガレージ内作業は地獄の様相を呈しています。

自作カウル

更なる試行錯誤をまたまた大分端折りますが、型が出来上がるとこんな感じになります。
要らぬバリを取り去ったり、削り込みを行ったりして全身FRPだらけになり、何度か風呂に入りながら着替えて頑張ります。
離型とは、時に至難の業でして、ひどい時には日を跨ぐこともあるくらいです。
過去ムキになって作業して大けがしたこともあります。
マスターモデルの再利用など欲をかかずに、型の保全を優先して作業します。

自作カウル

当然ですが、そうなるとマスターモデルなんてどうでもいいので、こうなります(笑)。
あんなに夢中で作ったのに、最後はこうなるなんて残念過ぎますが、仕方ありません。

自作カウル

サイドカウルも同じように型を作ってゆきます。
鋭角になってしまった折り返しに「2分割型」を覚悟しましたが、それ以外の辺が切りっぱなしのOPENだったので、分割せずに済みました(それでも少々抜きずらいですが)。
変形部分が壊れない様に、型の方にも部分補強テクニックを上手く使い、離型時も気を使います。
なんだかんだで、この3つの型作成により、約10Kgぐらいの樹脂と8m位のマットを消費しています。
型作成が如何に過酷かを物語っています。

自作カウル

サイドカウルのマスターモデルも案の定壊れてしまいました。
これで型の方も壊れたら絶望してしまいますが、何とかなりました。
それほどに初回の型抜きは難しく、ガッチリと癒着します。
やる度に思うんですが、本当に難しくて心が折れそうになります。いや、折れます。
どうりで誰も真似しない訳だ・・・・と思うし、出来ることならお金で済ませたいと思ってしまいますが、どうしても自分のイメージしたものをこだわって作りたいので、今後も自分でやります。

型は、生まれたばかりの赤子の様に汚れているので、この後は使い古しの歯ブラシを方手に「一緒にお風呂」に入ります。
裸の付き合いという訳ですが、ここは需要が無いと思うので記事としては当然飛ばします(笑)。

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