レストモッド!GSX-R1000⑲

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カウル自作

さあ、最大の難関!シートカウルの加工です。
大まかなカットラインはどうにかして目視できるようにしておきます。
大体でいいんですよ。大体で。

カウル自作

シングルシートカバーはもう使い物にならないので、部品取りに使います。
前後のシートキャッチの土台として再利用しましょう。
予め不要部分をカットしてバリを取り、加工しやすくしておきます。

カウル自作

上から見る限りは5点止めになっているんですね。
誰かが座るわけでもないのに・・・・ずいぶん仰々しいです。
前後の土台は高さが違うと言う厄介なもので、全体的には下り坂になっている感じです。

カウル自作

シートキャッチとは別に「こうだろうな」という位置にマスキングします。
カットラインの大体のイメージを掴むためです。
キャッチの位置にもよりますが、取り付けにそんな振り幅はないので、これも感覚で決めます。
サイドカウルのラインやシートのラインと平行になって行くように設定します。
この辺は経験でしょうかね。理由はないんです。

カウル自作

ワンオフはローテクの集大成ですが、墨入れもレーザー墨出しとかではなく、鉛筆だったりします。
のんびり慌てずに。この方がなんか落ち着きます(笑)。

カウル自作

シートカウルは、電動工具を使って一気に切断します。
ここは素直に文明の利器に頼った方が得策です。
手ノコで真っ直ぐカットするのは、大工さんでも相当経験がものを言う作業です。
素人は大人しく電動ソーを使いましょう。

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蓋の方は強度が保てますが、切ってしまうとシートbodyの剛性はぐにゃぐにゃになってしまいます。
2.5プライで軽量に作ってるんだから、そりゃそうです。
これを防ぐためには、内側にリブを立てなけりゃいけません。

カウル自作

そしてポイントはここです。
ぐるりとリブを這わすのは良いとしても、シートレールとの接続への段差があります。
この隅っこをリブで蓋をしつつ、シートレールに直接つけられるように、橋を掛けましょう。

カウル自作

その前にシートキャッチの位置を決める必要があります。
今回は現車合わせのメリットを生かして進めます。
見えないカウル内での位置を一体どうやって正確に出すのか?不思議に思う人も居るでしょう。

カウル自作

土台=再利用したシングルシートのなれの果てですが、コの字だとパテが流れてしまいそうなので、アルミテープでロの字にしておきます。
そう、先にファイバーパテを盛大に持っておいて、押し付けて固定します。

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タルクに対して少量のガラスマットをハサミでチョップした物を混ぜ、樹脂を加えて軟度を調整した「自作ファイバーパテ」を作ります。
繊維質にすることで破断するのを避けれると言うメリットもありますので、今回はガラス繊維多めで行きます。

カウル自作

ロの字になった土台にたっぷり塗りたくります。
繊維質なのでドロドロしませんし、逆にあまり言う事を聞きません。
ヘラでしごかずに、撫でつける様にしてそっと埋めてゆきます。

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土台が出来たら、ソフトクリームの要領で、ヘラをクルクルと回しながら、上方向にモリモリにしておきます。
まるで秋田名物、ババヘラの薔薇盛りのようです(笑)。
ここにシートの蓋が上からブニュっと押し付けられ、固まることで位置が固定されます。

カウル自作

ブニュっと行きましたので、後は硬化を待つだけです。
硬化剤を入れすぎると発火するので注意しましょう。
固まるまでは触っちゃダメです、ガマンガマン。
しっかし、このシートの三次元なエグリ形状は上手く行きましたね。
ちょっと予想の斜め上を行ったぐらいの達成感です。

カウル自作

よし!上手く行きました。
これで前後のシートキャッチが、バッチリ正しい位置に固定されました。
これを見ずに計測だけで決めるなんて絶対ムリ。
ただ、このままだと「ブニュっと感」が丸出しなので、後で綺麗に成形して塗装しておきましょう。

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サイドカウルも本番が完成したので、ダクトを空けてサフを吹きました。
マスターモデルは成仏しましたが、重さは三分の一ぐらいしか無く、非常に軽く仕上がってます。
角度の確認でシートと共に車体に付けましたが・・・美しい!すべてのラインの角度が統一されてきたので、ビシっと決まってて中々良い出来栄えです。
これはカラーリングが楽しみになって来ました。

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