レストモッド!GSX-R1000㊽

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SUZUKI
カーボンオーバーレイ

ノンパラフィンの樹脂で何度も何度も重ね塗りした事によって、かなり頑丈な樹脂の層が築層出来ましたが、これを最後のひと塗りで「パラフィン入り」の樹脂を作り塗ってあげます。
パラフィンは別名「FRP空気硬化剤」とも呼ばれており、樹脂に混ぜて使用すると硬化後に表面に出てくることで、その下にある樹脂と空気をシャットダウンして閉じ込めてしまいます。
そうすることで仕上げっぽいツルツルの表面となり、以降は弾くようになるので築層出来ません。
ノンパラで築層を進めてインパラで閉じるのは、FRP工作の基本です。

カーボンオーバーレイ

パラフィンが表面に浮き上がって来て硬化しているので、油を塗ったようにツルツルです。
塗れたような艶が無くなり、少し艶消しっぽくなってしまいます。
パラフィンは、ロウソクなどにも入っているので、それに近いツルツルです。

カーボンオーバーレイ

硬化したカーボン樹脂はトゲが針のようになっており、その強度は金属並みなので、このままじゃ危なくて触れません。
安全グローブをしていても「貫通する」程の「カーボン針」が私を襲います。
毎回気を付けていても、どこかしら流血するくらい鋭く尖ってます。
なので、目を守る安全ゴーグルと、粉じんから肺を守る防毒マスクの完全装備にて、バリ取りを開始します。
まずは、電動ソーで荒くトゲをぶった切ります。

カーボンオーバーレイ

こんな金属並みの強度を持つ針が、わたしの体めがけて飛んできます。
顔にぶつかったりすると、ちょっと洒落になりません。

カーボンオーバーレイ

かなり危険なバリ取りが出来たら、今度は面取りで、粉じんとの闘いです。
リョービの電気ヤスリは大変便利で、あっという間に粉だらけ・・・もとい、作業が終わります。
切削力が強いので削りすぎると、一瞬で地区そうした樹脂層を貫通してしまい生地が見えてしまいアウトですから慣れが必要です。
こればかりは場数をこなさないと覚えられない感覚です。

カーボンオーバーレイ

はい、おかげさんで全身粉まみれです。
ただの粉じゃなく、樹脂とカーボンの混じった尖った粉の粉末です。
その攻撃力はすさまじく、Gパンのうえに優しく降り積もっているこの状態でさえ、Gパンを貫通してチクチクしてきます。
ここまで来ると、もう洋服を洗ってもチクチクは取れないので捨てます。
なので毎回捨ててもいい服で作業に臨みます(笑)。

カーボンオーバーレイ

電気ヤスリを巧みに使いこなせば、ここまで綺麗に面取りできます。
裏側は直接BODYと干渉するので、出来るだけ丁寧に処理したいところです。

カーボンオーバーレイ

RYOBIの電気ヤスリは市価1万円と、この手の電動工具にすればお買い得ですが、最近OEMされたみたいで、RYOBIじゃなくなったみたい。
この製品には、AMAZONで売ってる輸入物の安い10mmベルトが使えるので、消耗品であるベルトをあまり気にせずバンバンつかえて気持ちいいです。

カーボンオーバーレイ

こういった形にうねりのある製品は、樹脂が硬化する過程で一か所に集まってしまうので、どうしてもボコボコな表面になってしまいがちです。
面取りは(リスクはあるけど)表面に出来てしまった大きなうねりを取るにも効果絶大です。
電気ヤスリで削りすぎない様に慎重に凸部分のみを削ってゆきます。

カーボンオーバーレイ

面取りした後は、更にハンドポリッシャーにサンドペーパー#160をセットして、荒くサンディングします。
これは、仕上がりを左右するので、丁寧な面出しが必要です。
気になるところを削ったら一度作業を辞めて全集中!。
指の腹で触診しながら、微妙な凹凸を探りつつ、手のひらで撫で回して違和感が無いか確認します。

カーボンオーバーレイ

気のすむまでやり切ったら終了ですが、またしても粉だらけw
あーもう・・・毎回嫌になります。

カーボンオーバーレイ

洗面所に直行し私がシャワーを浴びる・・・・のではなく、今度は#400程度で水砥ぎの時間です。
これまた結構繊細な作業なので、水を出しっぱなしにしながら暫くゴシゴシゴシゴシ・・・・・・。
黙々と作業を行うと、真っ白だったサイドカバーは徐々に本来の姿「元の黒々としたカーボン柄」が表れてくれるようになります。
この水に濡れた状態を「クリアー塗装をした状態」と置き換え、こ状態で綺麗に柄が見えるようになるまでを一つの目安とし、ゴシゴシと仕上げてゆきます。
最後に更に番手を上げて、#800ぐらいでフィニッシュです(塗装前の足付けとして)。

カーボンオーバーレイ

出来上がった製品は、最後にウレタンクリアーでコートします。
垂れない様に薄く、慎重に5回以上のクリアーコートを行いました。

カーボンオーバーレイ

苦労の甲斐あって、非常に滑らかな面が出ていますし、綾織カーボンが綺麗です。

カーボンオーバーレイ

慣れたもんで、ほぼパーフェクトな仕上がり。
施工前のインチキカーボン風型押し樹脂カバーとは、天と地ほどの差があります。
殆ど重量は変わらないものの、カチンカチンで石の様です。
まだこれで終わりじゃありません。
クリアーとは言えこれも塗装なので、乾燥後にもう一度水砥ぎしてからポリッシングします。

カーボン繊維は非常に繊細で、折りジワがあるだけでも繊維がヨレてしまい、柄が美しく出なくなりますので、多少高くてもロールで巻いて発送してくれる所から買うのが肝心です。

市場では販売されていない。又は、販売されていても中古品で状態のいいものが無い場合は、このように純正パーツからカーボンパーツを作り出すことも可能です。

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