車の追加メーターの針が、イグニッションと同時に一斉に動き出すギミックには憧れちゃうー。
最近のオートバイは純正でそうなりつつあるね。
旧車にも取り消られるかどうか挑戦だっ!!
追加メーターのインストール
まずは現状を知る
Z1000 2014はSugomiデザインとやらで、色々と普通のバイクに付いている物が無いヘンなバイクです。
まあそれを巷では個性と呼ぶのですが、古風な私はどうしてもこれを元に戻したくなってしまうという訳です。
ストリートファイターよろしく、ほとんど付いてても意味のないスピードメーターがついており、タコメーターは何の感動もないデジタル式の棒が伸びてゆくタイプでした。
フロントばらすと意外な事に気が付きました。
デイライトやマスコットカウルなどと一体形成されており、メーター単体では外れなくなってしまっています。
なんでこんなところに、こんな苦労をしてまでしてこうしたのか謎ですが、とにかくここは複雑に絡み合っており、一筋縄では行きそうにありません。
一部ハンドルポストを元に戻せない形で切断する必要があることが分かりましたが、私にとってはそんなことはどうでもよい事でした。
配線をチェック
はい、あっさりと切断しつつメーターの信号解析に取り掛かります。
ここから先は英語のマニュアルとニラメッコです。
大体の把握が出来たところで色ごとの意味を別紙に書き写しておきます。
メーターを追加するのには、電源とイルミネーション、あとは回転数信号が何色かわかっていなくてはいけません。
デイライトは要らないのでチョン(豪快)。
レイアウトを考える
こいつが今回用意したDefiのRacerGuageです。
コントローラーを介さずに、個別にインストールできるモデルの中でも一番高価な商品です。
レブリミッターを自分で設定でき、シフトインジケーターも付いています。
取り付け用の汎用金具は使いませんので、捨ててしまいます。
100円ショップで手に入れたPP板をハサミやカッターで切り抜いて工作を始めます。
ノーマルメーターを生かしたまま、追加メーターを格好よく入れる方法を考えます。
取り合えずノーマルメーターの居場所を固定します。
その次は、タイトル画像にあったようなおむすび型のメーターパネルを書いてゆきます。
格闘する事1時間。ダメにしたPP板多数(笑)。
ちょっとまだズレてるけどもういいや(疲れた)。こんな感じで現物合わせを開始します。
平らな物の上で築層して作ったウエットカーボンパネルを雑に切り出しました。
マジック通りにここからはベルトサンダーで慎重に削ってゆきます。
特に丸は難しいので、幅の狭いベルサンでやった後、最後は半丸の棒ヤスリで仕上げます。
最後の最後は、やっぱり手仕事が一番です。
なんとかかんとかここまで来ました。
残念ながら上手く円は削れなかったけど、これが限界です。
Defiのメーターリングが上手く隠してくれるのでOKです。
クリアを載せて磨いて仕上げます。
今回は、同じものを2つ作ってサンドイッチする構造なので、もう一枚作ります。
さあ、準備は整いました。
ここでまた穴を開けるのですが、これもミスったらオジャンです。
緊張する作業が続きます。
各パーツの組み立て
カーボンパネルの厚みまで計算してなかったので、少し予想と変わってしまいましたが、1Fと2Fを繋ぐ支柱の高さを調整することで、まだリカバリ可能です。
支柱を作り直して、この後旋盤でネジ穴を開けました。
オリジナルカラーの作成です。
バッチリ決まりました。
ほんの少し歪んでますが、これらはボルトの締め直し等で回避できるレベルです。
キャップボルトを買ってきて、わざとらしく目立たせましょう。
まるで飛行機のコックピットみたいにね。
こんな風に具現化できました。
我ながら上手くいった方だと思います。
考える人も、作ろうとする人も居ないでしょうね。きっと。
最後の締めに、ZZR-1400の限定車に使われていたステムトップのロゴエンブレムを買ってきて、張り付けます。
ZX-14Rにも採用されており、金だったり銀だったりする物が存在する模様。
今回私は、シャンパンゴールドのヘアライン仕上げのエンブレムを選びました。
とまあこんな感じで、オリジナルメーターは完成です。
いかがでしたか?
電気の知識なんてなくたって、マニュアルを見ればそれらしいことが書いてあるので、同線と銅線をギボシでつなぐことのできる程度の人でも、追加メーターは簡単に可能です。
ただし、それらをいかに美しく見せるか?についてはちょっとセンスが必要だと思います。
皆さんも、ご自身の愛車にぜひ追加メーターを検討してカッコつけましょう!。