え?カウルだけじゃなく補器類まで自分で作るの?!ってか作るもんなの?
そう。フルカウルのバイクは、カウル外して見せることを考えられていないんだよ。カッコ悪いじゃん。
そりゃそうだけど。
急がば回れで、作った方が早いよ。
材料を用意する
家に転がってたGSR750用のリザーバタンクを加工します。
適当に切っておきます。どうせ向きも何も全部ちがうんですから。
レイアウトを決定する
タンクは10Rの大きなラジエーターの後ろに、隠れる様に配置することが可能の様です。足付けして黒く塗装すれば、更に目立ちませんし、きっと美しいですね。うん、これで行きましょう。
溶着する
注ぎ口の向きを決めました。ギリギリの向きで出来るだけ目立たないようにします。
穴が開いてますので、端材を溶かして溶着します。ついでにボコボコの部分も溶かして、均しておきます。
口の位置をマーキングしてますので、新たな穴を開け、溶着します。
PPが溶けやすく良いですが、臭いがすごい。。
取り付け方法を考える
取り付けに丁度良いラジエターステーがあったので、そこと繋げるねじ穴を作ります。ナッター大活躍です。
PP溶着も慣れてくると綺麗に出来るようになります。PPは母材が非常に柔らかいので、あまり凸凹が酷いときは大き目のカッターなどで鉛筆を削るように削った方が早いです。足付けしていないと、急にツルリと滑るので、手を切らない様に注意しましょう。
仮組のステーを適当に作り、現社に合わせ位置を確認してみます。微調整して確実なフィッティングを目指し、鑑賞に耐えうるように作りましょう。
正面から見てもあまり目立たない様に、飛び出さない様な位置に決めました。これが黒だったらより目立ちませんね。横から見て真っ黒に、乗車している人からしかレベルゲージが見えないようにしましょう。
本番用のステーを気合入れて作ります。このへんは室内で黙々と作業を進められます。モチベーションが上がらないので、自己管理が大事(笑)。失敗するとアルミ材が無駄になるのでショックがでかいです。強度を考え、常に3mm厚を使用します。
化粧する
LCCの戻り(溜まり)がどのくらいなのかを一応目視で確認しておきたいので、マスキングで一筋残すことで、レベルゲージ代わりにします。これポイントです。
PPはツルッツルなので、足付けはせずミッチャクロンを直接塗布します。
フラットベースという艶消し塗料があります。エボニーに1対1で混ぜる事で約5分艶ぐらいになります。ただ塗膜の強度は下がるのでバランスが難しいです。足付けしたPPにミッチャクロンを吹き、直接エボニーにフラットベースを混ぜ、塗りっぱなし(クリア吹かない)にします。
どこかの山小屋にでもある「薪ストーブ」みたいな感じに仕上がりました。5分通り超して4分艶くらいまで、超マットに。これじゃ逆に目立つ?かもしれません。まあいっか。
最後まで純正チックに攻める、私のコンセプトに、まったくもってブレはありません!
いかがでしたか?
補器類もここまでこだわれば、目立たずにカスタム車両にマッチすると思います。
レーサーレプリカを、カフェレーサーにする際などの参考になれば幸いです!