GSX-R1000 クラシックレーサーカスタム⑭

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タンクカバー作成⑦

ついにプロダクトアウト!
出来てしまえば「こんなもんか・・・」と思ってしまいます。
このまま製品化したい気持ちをぐっと堪えて、これを元に型を作ります。

いつもの様にワックスもかけずにポン抜き(離型剤)をベロベロと塗りたくります。
離型剤をスポンジにとって、一回目が乾きつつあるドロッとしたころを見計らって、二回目を塗ると、塗り筋が残らずに綺麗に塗ることが出来ます。
この写真の様に、離型剤を薄く均一にスポンジで塗り広げるのは、意外と難しくて出来ません。

ノンパラの黒ゲルコートを塗布します。
重ね張りする前提なので、基本はノンパラです。
刷毛じゃなく、ガン吹きすればもう少し綺麗に塗れますが、ゲルコートのガン吹きは小物の場合、面倒ばかりが先に立ってしまい億劫なのでやりません。
ゲルをアセトンで希釈して吹くのですが希釈すればするほどに脆くなり、物性が下がりますので、そもそもゲルコートの意味が薄れてしまいます。
硬化する前に素早く吹き付け、その後すぐにガンを徹底的に清掃しないと一発でガンが使えなくなる為、時間的制限や制約も掛かります。
出来栄えが劇的に変わるのか?と言われるとそうでも無い為、刷毛で塗るという訳です。
ゲルは厚く塗ってもダメですが、薄くても意味が無いので、刷毛の塗り筋がせめて均一な方向を向くように気を付けながら腕をストロークさせます。

気が済むまでFRPを築層したら脱型します。
脱型にはコーキング用のヘラがとても使いやすくてお勧めです。
怪我をしやすい危険な作業なのは解っていますが、毎回流血しています(今回も)。
イテテテ・・・・・・。

タンクカバー作成⑧

脱型した型は、一度温水シャワーで離型剤を洗い流し、ベルトサンダー等でバリを綺麗に削り取り、割れやヒビ、小さな穴に内側からの「追いゲル」を行い、綺麗に修正してから磨き上げます。
それら全ての作業が済んだら、さっそく量産の開始です。
型は内側が黒なので、離型剤がちゃんと塗れているのかどうかが分かりにくいですが、スポンジで薄く塗り広げながら重ね塗りします。
離型剤は、この後の黒ゲルの「噛みつき」を防ぐ為、切りっぱなしの型の淵の断面にも塗ります。
FRP製品の製作過程は「とにかくくっ付く物」のオンパレードですので、こうした作業を焦って適当に済ますと、全部ダメになります。

指触で離型剤がちゃんと乾いた事を確認したら、内側に黒ゲルを刷毛で塗ってゆきます。
黒ゲルは暑さ1~1.5mmくらいになる様に塗るのが理想的です。
と言っても、手に刷毛を持って塗るので勘なのですが、コツは手首のスナップを「効かせない」こと。
古い工場のロボットアームのように、腕を固定して機械のように長く大きく一方通行にストロークすることで、塗り筋を最小限に出来ます。
決してペタペタと行ったり来たりしてはいけません(笑)。

ゲルコートは硬化時に「異臭」を放つので、ガレージの換気と近隣からのクレームには注意です。
又、ゲルの硬化を急いで硬化剤を多く入れたりすると収縮や割れの原因となります。
逆に硬化剤が少なすぎて硬化が遅く、未硬化のままでFRPを築層すると、簡単に樹脂に侵入されてしまう為、ブヨブヨになってパーです。

ゲルコートの硬化には最低でも半日開けます(できれば丸1日)。
ゲルコートの完全硬化を確認したら、FRPを築層します。
曲線が多くて複雑な形をしている上に小さい物が多いバイクパーツは、脱泡ローラーを使うよりも刷毛でポンポンと叩いた方が効果的なので、私はよっぽど大きなカウルじゃなければ刷毛塗りで行きます。
素早く、最小限の樹脂で気泡が入らないように、迷いなく作業を進めます。
時間と共に樹脂の硬化も進むので、迷ったり考えながら進めている暇はありません。
予めガラスマットを揉みほぐし、型ピッタリにカットしておくことも、準備としては必須です。

なんやかんやで誕生です。
こんにちわ、赤ちゃん。

試作品のマスターよりもチン部分を築層増ししており、少し重くなりましたが頑丈に出来ました。
力を掛けても殆どたわまない程度のガッチリ感があるので「カバー感」はほぼ無いです。
裏側まで作っていれば、勢い本気でFRPタンクを作れてしまいそうなクオリティです。
(やりませんが)

未塗装/FRP黒ゲルコート仕上げ/給油口穴あけ加工済 40,000円(送料着払い) ※納期 7日から10日

この後、熱いシャワーで綺麗に離型剤を洗い流したら、丁寧にバリを取って完成します。
今回のクラシックレーサー化には絶対必須のパーツが、ようやく一つ完成しました。
このパーツは通常のGSX-R1000 K9~L6のカウルにも美しくフィットし、乗りにくさ(ポジション)は全く変えずにタンクのラインが水平に出るので、シートカウルとのラインが繋がり、車両全体がかなりスタイリッシュに変化します。
フルカバードタイプは後付け感が少なく、非常に美しくインストールできることも魅力です。
ご注文お待ちしています。

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