GSX-R1000 クラシックレーサーカスタム⑬

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タンクカバー作成⑤

タンクトップはおおむね綺麗に面が出せました。
給油口の部分のエッジも正確に立ってて、オブジェクトとしてもかなりカッコイイ。
しかし、サイドはボロボロです。

追加で貼って3枚目のFRP層が、全てにおいて悪さをしています。
そして、タンクカバーのメインの面と、リブに当たる「余白」との部分の境目も凸凹です。

慎重にパテを盛り、どうにか面を出してゆきます。
凹んでいるところは盛ればいいだけなので簡単ですが、何らかの理由によってFRPが凸になっている部分を見つけて、更にそこをカットするのはとても困難です。
FRPは硬化するととても硬く削れませんが、ポリパテはそうではないので、サンディングブロックが往復するたびに削れてしまい、凸のFRPが残る一方で凹のパテが削れてしまい、中々面が出ません。
これを防ぐために力を入れずにサンディングしますが、それでもだめ。
硬いサンディングブロックを使えばよいのですが、それだと今度は曲面が砥げません。
試行錯誤が続きます。

工夫を凝らして面出しするも、一度限界が来たら諦めてサフを塗ります。
こうすることで削りすぎや、見えていなかった凹凸が再度可視化されます。
右側は80%ぐらいの出来であることが分かりましたのであと一息です。

左側は右よりもひどく、まだ65%ぐらいの出来栄えでした、
再度削るなり盛るなりして面を出します。

チン部分はもうこれ以上攻める必要はなさそうです。
綺麗に面が出ています。

タンクカバー作成⑥

4度目のパテ盛でほぼ100%の面出しまでたどり着きました。
慣れている私でも、今回は結構難しく感じました。

せっかく面が出たカバーに何をしているの?!とお思いでしょうが、これでいいんです。
パテを指にとってリブの部分をしっかりエッジを立ててゆきます。
これは実際のタンクよりも立った、ハッキリしたエッジにしようとしています。
折角カバーを作るのですから、純正形状のもっさりした形をわざわざ真似する必要はありません。
工業製品としてのデザインを、更にカッコよくします。

見た目には構わずに、たっぷり目にパテを指にとって塗ったくります。

カバーの面部分のなで肩に落ち込んでゆく傾斜は、このように崖っぷちギリギリまでパテで延長されます。
そのためのパテ処理でした。
これでボンヤリとした角がシャキッとします。

その上でリブ部分の面を整えてゆくと、リブ部分のボコボコは無くなり、このようにソリッドな面出しが完了します。
結構なパテが残っていることを見ても、これで形状がハッキリとしたことが分かります。
マスターモデルは、やっぱりこの位のレベルで造形されてなくてはいけません。

時間を掛けて全周に渡ってこの処理を行いました。
苦労しましたが、面出しはこれで完了。
このまま完成にしたい気持ちをぐっとこらえ(笑)、これを元に型を作ります。

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