CBR1000RR CB1100Rカスタム㉝

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HONDA
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プロトタイピング2:シングルシートカバー

例によって型紙をチョキチョキして、PP板に起こします。
PP板の仮型を使う際は、熱が出るので2mm厚の分厚いのでやりますが、どんなに頑張っても綺麗な型起こしは出来ません。
結局反りや歪みが起きてしまいますので、その後の手間が膨大に掛かります。
なので、仮モデリング以外には使いません。

ゲル塗って乾かします。
乾くだけじゃなくて硬化することが大事。
時短せず、3~4時間かけてここはちゃんと待ちます。

いきなりですが、ガラスマットを貼り終わってから脱型し、完成した状態です。
案の定、洗っちゃいけなかったセーターぐらい製品が縮んでしまいましたので、一回真ん中から真っ二つにして広げた状態で固定し、もう一回FRPで固定しています。

まあ不格好ですが、だいたいの形が分かればいいんです。
天板は反りまくりですが、サイドの壁の角度は良さげです。

後ろは収縮の影響で全く合わなくなりましたが、まあこの位なら後で作り直せますので放置です。
面はガタガタですが、一先ず母材が出来たので作業を進めることが出来そうです。
ゴキブリは勇気があるのではなく、生物学的に前にしか進めないのだそうですが、プロトタイピングも後退せず前進あるのみなので、これで良しとします。

プロトタイピング3:シングルシートカバー

今の世の中、大概の事はネットで検索すると、動画なり何なりが出てきますが、世界広しと言えど、限定SP車両のシングルシートカバーを粉々にして構造を考察している人なんて居ない筈。
ということで、世界初!CBR1000RRS C59のシングルシートカバーの仕組みについてみていきます。
因みにこれ、買うと結構高いんだそうです。

ワンオフなんだからしょうがない。
そう自分に言い聞かせています。
そうでないと正気が保てなくなりそうです。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

ロック機構が付いている部分です。
U字ではなくO字の金具が付いているだけの模様。
ん~自作できただろうか。いや、無理だな。

シート後ろの引っかけ部分を見てゆきます。
フレームの切り欠きの様な隙間があり、そこに金沢駅の鼓門のようなパーツが嵌る様になっており、その門が遊ばない様に中央の突起とフレーム側の切り欠きがピタリと合うように仕上げてありました。

この門の足がフレームに乗ります。
フレームを足で踏む部分の塗装が剥げています。

それにしてもこの突起がすごい。
門の足が90度直角に踏んでいる状態でしか嵌らないように、ギリギリの精度で仕上げてある。
何なら突起まで作ってピッタリにしてあります。
どうりでカチリと嵌った後、全く遊びが無く、微動だにしないわけだ。
形状を省略し、バキュームインフュージョン方式の設備を整えれば作れない事もなさそうですが、そこまでしてこれの量産に拘っていませんので、今回は素直に諦めます。
完敗だぜホンダさん。

少々あきれつつ、前のロック部分を見てみます。
ユニット式のロック機構がプラスチックパーツどうして合体しているようです。
一体成型じゃないんですねえ。

こちらもピタリと嵌り、このぶった切られた状態でも全く動きません。
一体全体どうなっとるんじゃい!

秘密はまたもこの切り欠きにありました。
この切り欠きが斜めにカットしてあり、カバーが斜めに入って来るガイドになっています。
シルバーの金具はそのための位置出しステー兼ストッパーの模様。
すげえ・・・・・。

ボルトホールをギリギリで交しながら、切り欠きを正確にキャッチしています。
それでいて左右にも動かないように、金具に突起が・・・・。
どうりでこのぶった切られた状態でも動かない訳です。
前も後ろもガチガチの精度で作るホンダさんなのでした。もうこれ変態だよ。

こんな変態的な作り込みを真似ることなどできません。
複雑すぎて型を起こすことが出来ませんので、ここはニコイチで製品とします。
まだまだ続きます。

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