GSX-R1300 Hayabusa RestMod⑦

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SUZUKI
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SUZUKIの魂

さあ、答え合わせの時間です。
私の青春を彩ってくれた様々なSUZUKIブルーなバイク達。
そんなオートバイたちに想いを馳せながら、描く一台です。

各GSX-Rパーツを寄せ集めたキメラ

これは1991年式 GSX-R1100 GV73A後期。油冷エンジンのGSX-Rの最終モデルである”ラストモンスター”のアッパーカウルをハーフにしたものと、1995年に終売となった GSX-R400Rのテールを融合しながら、カフェレーサースタイルにしたものです。
GSXR1300 Hayabusaを構成していた有機的な曲線美はもうどこにもありません。
ハッキリ言うと品が無くなりました。持っと言うと下品になった。なぜか?
それはこれが、純正カウルを原寸のまま、正に切り張りしただけのキメラだからです。
当初ラストモンスターのカウルの分割線を使ってそのまま移植しましたが、どう見てもアッパーが間延びして大きすぎ車両に合ってなかったことや、Hayabusaの冷却系配管を避けることが必要だったので短縮しています。
思うに、この後期型GSX-R1100 M/N のスラントノーズは、ハーフカウルではなく「フルカウルではじめて正立する」デザインだったのではないでしょうか。
発売の1991年から数えること34年。
令和の今、ようやく今になってそれが分かった私でした。

やっぱりフルカウルが似合うM/N型のスラントのノーズ

本来StudioQはハーフカウルのカフェレーサー専門店です。
そんなコンセプトを曲げてまで描くので、ちょっとムキになりながら1時間。
少し前下がりにセットされたカウルの影響か、オリジナルのアンダーカウルはFITしませんでしたので、新規で作る前提で黙々と描きました。

・・・・・・
・・・・・
・・・

「やっぱりそうじゃないか」
と思わず声が出たのは言うまでもありません。
その当時、巷ではラストモンスターのハーフカウル化が流行っており、クレバーウルフさんも乗っかる形で展開していたので、もうこのバイクは「ハーフカウルで乗る物」というイメージすらあった訳ですが、私は誰が何と言うと「フルカウルで乗ってくれ」と言いたい。
油冷エンジンの弱点である「排熱」の問題があったとしても、フルカウルで正立するデザインだという予感は、確信へと変わりました。
でもまだ違う。私の中で「何か足りない」と言っている。なんだ?。

初代HayabusaにSUZUKIの魂が集結した

調子に乗って赤いゼッケンなどを配してしまいましたので、反省して黒いゼッケンへ変更。
当時のメーカー限定車のみが許されていた赤ゼッケンです。
OW-01、RC-30、GSX-R750RK 往年の名車を想うと今でも胸が熱くなります。

違いますよ。
一つ前の画像を見てみてください。
そう、スラントノーズの角度が全然ね。

前回記事で回顧したRGV-Γ250のそれをイメージして、ナックルの角の頂点でスパッと切断し、スラントノーズ角度をかなり(約16度)寝かしてます。
こうなると、ナックルスペースがぐっと狭くなり、精悍になりますね。
ハンドル切れ角の解決策としては、垂れ角度がゼロの物へ交換すればクリアできそうです。
この誰も考え付かなかったであろうちょっとしたアイデアは、ラストモンスターの印象が強烈変わり、劇的に印象が良化するだけでなく、SUZUKIレプリカバイク黄金期を支えた数々の名車を、部分的に再現しています。
実際には前方に1cm程度くちばしが伸び、ヘッドライトユニットは、少しだけ引っ込みますので「切断してABSカウルを溶着しなおせば終わり」なんてナマ優しいもんじゃありません。
ライトハウジング周りは全部作り直しです。
カウルの取り付け角度を変えればスクリーンの角度も変わるので、これもまた全部新規で作り直しです。
「大人しくクレバーウルフ製のカウルを探せよ」と言うかもしれませんが、あれは私の理想には程遠く、ライトは小さすぎ、ナックルは広がり過ぎ、角は尖り過ぎ・・・・・・「えぐ味」が強すぎます。
私はあたかもメーカーが作ったような自然な完成度を狙っているので、純正カウルの魔改造に正解を見つけたい思う次第。
おそらくこの実車を見たスズ菌キャリアの方々は、皆さんこうなる筈です。

へえ・・・Hayabusaベースなんだ。頑張ったね~おにいちゃん。
フレームとか切ってんじゃないのお?(切るかボケが)
なんか大きくなったGSX-R400Rみたいだね。ガンマっぽくもある。
えっ?!これラストモンスターなの?こんなに格好イイっけか?!
んん?なんだなんだ★×●!❤△■・・・(知っているどの車両ともマッチングしないので混乱)。
>>>大質問大会がスタート。

<参考>
ベース車両:1997年式 GSXR1300 Hayabusa(Finalモデル)
アッパーカウル:ワンオフ 1990年式 GSX-R1100 L/M型改
ガソリンタンク:ワンオフ フルカバードタンクカバー(Qi充電BASEスマホホルダー付き)
シートカウル:ワンオフ 1995年式 GSX-R400R改
アンダーカウル:ワンオフ オリジナル形状

往年の名車たちが勢ぞろいする一台に


全国のスズ菌キャリアの皆さんが、爆笑&失禁確実なカスタムは、個人的にも試したくてウズウズしてしまいましたが、まずはHayabusaの躯体にSUZUKIスピリッツが結集する「The Spirit of SUZUKI」はこれにて終了とします。
これ以上の物を描ける気がしません。
やっぱり私は、カッコよ過ぎて相手がちょっと怖がるものより、見るだけでドキドキしてしまい、笑顔で話しかけられてしまうバイクを作りたい。

アンチオリジナル

The Spirit of SUZUKIは、私の中にあった一つの答えでもありましたが、StudioQはそこまでやり切った上で、ピリオドの先へも進みます。
そう、StudioQのテーマである温故知新をベースにしたオマージュ作品群。
アンチオリジナルの世界観です。

トリプルダクトは強度が持つか不明・・・

シートカウルが曲線で構成されるボリューミーな形状(RKオマージュ)を考えると、アッパーカウルは1990年式 GSX-R1100 前期型A/Kの曲線的なカウルの方が相性が良く、Hayabusaのボリューム感ともFitします。
困ったガソリンタンクの形状や、それを取り囲むY字状の奇妙な形のフレームも、最終モデルならば黒く塗装されており、目立つことがありません。
こちらもHabusaの面影はどこにもありませんが(笑)、バイクは自分がいい!と思ってなんぼ。
私のセンスの悪さは最早アイデンティティですので、私が良ければすべてよし。
と言うことで、これをHayabusaカスタムのもう一つの答えとします。

<参考>
ベース車両:1997年式 GSXR1300 Hayabusa(Finalモデル)
アッパーカウル:ワンオフ 1990年式 GSX-R1100 A/K型改
ガソリンタンク:ワンオフ フルカバードタンクカバー(Qi充電BASEスマホホルダー付き)
シートカウル:ワンオフ GSX-R750R RKオマージュ
アンダーカウル:ワンオフ オリジナル

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