早いもんで、電装系も大詰めです。
恐らく世間のバイク屋さんが10人中10人が「断る」であろう信号解析です。
大体普通にバイク屋やってれば、こんなことする必要が無いはずの作業です。
経験を積むことも無けりゃ、知ってて役に立つこともありません。
つまりオートバイカスタムにおける「誰にも助けを求めることが出来ない」作業で、最も「詰む」可能性に満ちている最難関と言ってもいいでしょう。
はっきり言って、いい思い出が一つもありません。
車両の純正リアセクションにはポツーンと6ピンのカプラーが残されています。
そのほかにはどうやら何もラインは残ってなさそうです。。。
ウィンカーとらナンバー灯とかのラインはどこだ?どこ行った?
大体リアセクションに6ピンとか要らないだろ?なんで6ピンなんだ?
色んな事がグルグルしてきました。
色々調べてみると、どーも私は、この図の⑦(バンザイしてるようなヤツ)を捨てたらしく、どこを探しても見当たりません💦。
もしかしたら純正テールと一緒にヤフオクで売り飛ばしたのかもしれません。
まあ・・・・直接カプラーごとハーネス作る気だったので、気にしない事にします。
押して参る!
このカプラー、中身がぎっしりで満員御礼!どうやら空き部屋はなさそうです。
しかしごく普通に、ナンバー灯の+ーで2本、ウィンカーの+ーで2本×2=4本、ダブル球ブレーキランプの++ー3本と考えれば・・・・ん????9ピンじゃなきゃ計算が合いません?!。
どーなっとんの??これ。
そんなことを考えていたら、ナンバー灯のラインが見つかりました。
前のオーナーはここにECTの電源を連動させていたようで、加工された跡があります。
その後、ありがたいサイトのありがたいファイルを何とか探り当て、500枚もあるPDFの中の1ページの片隅に、ついにその答えらしきものを発見しました(これ得意)。
注目すべきは、イラストの一番下、6ピン目のB/Wのラインがおそらくウィンカーのアース線(ー)であり、それを左右にウィンカーで共有しているようだと言う事が読み取れます。
と言う事で・・・・これで数の矛盾はおおよそ説明が付きそうです。
PDFと配線の色は合っているように見え、ラッキー!!と思ったのつかの間。
あ・・・・赤?だと?。ちょっと待て。1・2・3・4・5・6・7・・・・7本?!が6極カプラに?
ああ・・・もう嫌な予感しかしません。
ちょいと動揺しながらも、心を落ち着かせようと、一旦現実は忘れます。
精密ドライバーがあれば、実はカプラーのピンは抜けます。
相当なコツが必要ですが、一度理解してしまえば結構簡単です。
カプラーのハウジングは黄ばんでるので交換するついでに、全部引き抜いてみました。
抜いた6ピンです。
茶色に対して赤いラインがドッキングしていますね。
んー・・・一体何なんだろう・・・・、一旦無視しようか。
では早速解析を開始です。
結局「総当たり戦」の様相を呈するわけですが、おかげで途中ショートさせてしまい、何度かヒューズを飛ばしました(笑)。
でも、そうなることも毎度の事なので、大量にストックしてあります。
備えあれば患いなしです。
アクティブのライセンスプレートの配線も加工します。
これは熱収縮チューブってヤツです。
白いラインはセラミック抵抗を接続するラインなのですが、私はちゃんとキジマのLED対応リレーに交換していますので無問題です。
そのままにしておくのも困るので、しっかり絶縁する意味でチューブを通して炙っておきます。
ガレージには安全性を考えて火を使うものは置きたくないのですが、これは別。
100円ライターをガストーチにするキットもありますが、私は色々な物を温めたりして不経済なので、カセットボンベのガスが充填用として使えるミニガストーチを活用しています。
チューブは炙ると、キュっと縮んで、袋の様になってくれます。
これで絶縁はバッチリ。
後はくるっと丸めてビニールテープで止めておきます。
さあブレーキランプの配線加工も終了しました。
まだカプラーには刺さずにこの状態で信号解析をしましょう。
ブレーキランプの3線と、左右ウィンカーの3線!これで6本勢ぞろい。
さあ、これで役者は揃ったのでいよいよ始めましょう。
そしてここから・・・・苦戦するなどこの時は知る由もありませんでした💦