カーボンパーツって自分では作れないのかな?と思ってたんだけど、結構簡単みたい。
そなの?ホント??
うん。FRPで何か作れる人だったら、結構敷居は低いよ。
まずは小物から作ってみようと思う!
カーボンヒールガードを自作する
カーボンはクロスの状態で高かった
AMAZONさんは仕事が速いので、速攻で到着!
布の中でも超高級だと思います。
今回作りたいのは、このヒールガードです。
純正はアルミ製で、アルマイト処理されているのか、うっすら退色も見られますね。
今回は量産しないので、FRPからの離型準備として、この穴部分には油粘土を押し込み、そのうえで現物にPVCを塗布したら、いよいよカーボンクロスの貼り付けです。
カーボンクロスを貼る
段ボールでスタンドを作って、ヒールガードにシートをかぶせた後、上から樹脂を含ませます。
余分な樹脂がボタボタと垂れるので、下には段ボールを敷いておきましょう。
乾いたらベルトサンダーでサーっと慣らして、成形します。
バリを取るイメージですが、樹脂を含んだカーボン繊維は、針のような凶器と化していますし、削った際の粉塵を吸い込んだりしたらOUTです。
有機溶剤対応用のマスクを着用するなど、健康被害対策を万全にお願いします。
裏面を処理する
ウエットカーボンは隙間が多く、それだけでは繊維の隙間から透けるので、一応裏から黒を吹いておきます。
本体からペリっと剥がして、更に整えます。
軽ーく#1000ぐらいで荒らしておきます。
荒らした面にFRPを築層してゆきますが、最低限の強度と最小の重さになるように考えて、3プライぐらいでやめておきます。
表面を砥ぎだして、成形しつつ樹脂の巣穴が無いか確認します。
もしあった場合や、欠けがある場合は、透明なカーボン用の樹脂を作り直して、アルミテープ等で養生した後、そこへ流し込み硬化後に成形します。
裏も黒く仕上げておきました。
これで透けることはないでしょう。強度もそこそこあり、重くもなってません。
一通り仕上がったら、ウレタンクリアで表面を保護します。
小さいのであっという間に塗れますが、遠くから少しずつ何回も吹いて、塗膜の厚みを作ってゆきます。
ぼかしを入れて高級に
垂れるか垂れないか・・・ギリギリまで吹いて、カーボンをクリア層の中に封じ込めます。
硬化したら一気に砥ぎだして凹凸をなくしたり、エッジの処理を行います。
あ、そうそう、取り付け用の穴は慎重に開けましょう。
小さい径から順番に、最低4回ぐらいに刃の大きさを替え、下に押して掘ることをせず、回転させることに集中して作業しないと「ピキッ」っと樹脂が割れてしまってダメになってしまいます。
エッジの部分には少し黒が混じった「ブラッククリア」を作ってそれを吹きます。
カーボンは意外と「グレー」なので、やりすぎない程度に陰影をつけると、高級に見えて良いです。
乾燥させ、磨いたら車両に取り付けて完成です!
カーボンパーツの自作、いかがでしたか?
クロスさえ手に入れば、FRPの貼り込みと何も変わりませんので、結構簡単に感じました。
パーツとしてラインナップされていなくて、がっかりしていた人は、まずはクランクケースカバーやヒールガードなどの、小物から始めてみてはいかがでしょうか?