CBR1000RR CB1100Rカスタム㊵

スポンサーリンク
HONDA
スポンサーリンク

リバースエンジニアリング7:シングルシートカバー

ツナギ部分を作成するのに型紙を作ります。
四方に別々な弧を描くような、少々凝った形状にする予定です。

ベースとなる型紙を作成。
ここから更に調整しながら切ります。

色々試して、おおよその形が出来てきました。
平坦な部分が何処にも無いという、結構大変な物になりましたが、満足な出来栄え。

シートカウルのエッジにも一定の感覚を取りながらピタリと寄り沿います。

上面は豆腐の角の様に四角くするのを辞め、カーブさせています。

そんなつもりで作って無かったので天板が足りません。
少し足して作ってしまいます。

天板ではRに沿って回り込み、下側では逆反りというデザインは非常にソリッド。
数カ月間、毎日このバイクを触っている訳ですが、ソリッドでいながらも複雑に面が絡み合うデザインの拘りは、世界のHONDAならではの物だと感じています。
そんなHONDAらしさに触れ、私も追随してみたくなりました。
下側はピンと角が立っているけれど、上側は丸く流線型にします。
真横から見た時のラインと正面から見た時のラインが変わり、直線と曲線が入れ替わります。

天板は完全に純正延長上にあるRを描きます。
足りない部分は足しちゃいます。

リバースエンジニアリング8:シングルシートカバー

そんなHONDAイズムあふれる接続部分の面構成を左右対称に作るべく、型紙作りです。
紙で出来たものが、今度はPP板に変わります。

無理なテンションが掛かると左右非対称になってしまうので、先にしっかりと曲げておき、それを予防的にアルミテープで固定します。
アルミテープでのマスキングは、形状を固定するのに役立つだけではなく、FRP築層時の含侵による樹脂汚れも防止します。

そんなことをやっている間に硬化してくれれば・・・と思い、引っかけ部品の部分のポスト穴を埋めておきました。
正確な位置に固定された部品が、そのままの位置でガッチリと固定されました。

裏にして前回同様に補強します。
チョップドマットを使ってやさしく築層です。

はい、綺麗に築層出来ました。
築層時にはみ出してしまったポリエステル樹脂は、硬化する前にアセトンを含ませたティッシュをポンポンと叩きながら吸わせつつ、ぼかしてゆきます。
こんな風に、カウルは裏まで綺麗に作ります。

引っかけ部品が落ち着いたら今度は前です。
奥まっており、ここに綺麗にFRPを築層するのはなかなか難しいです。

歯間にピタリと嵌る山形歯ブラシの様に、予めハケをハサミでカットして、ここ専用にします。
その上でチョップドマットを散らして、丁寧に含侵していきます。奥まで綺麗に貼ります。

壁が立ってきて、ある程度パーツに剛性が出てきたことで、工作精度を確認する為に車両とのマッチングを確認してみました。

一時はどうなる事かと思いましたが、シングルシートカバーが少しずつ完成してきました。
シートカウル側の形状変更も進めます。

タイトルとURLをコピーしました