リバースエンジニアリング9:シングルシートカバー

シートも段付加工を施してゆきます。
段付なんてもう何十年前のバイクでしょう・・・懐かしいですね。
そうそう、最近ROCKポリパテを辞めて、イサムのラクーダに切り替えました。
エロー(硬化剤)は同じモノっぽいですが、パテの主剤が少し腰があり、厚付けに最適です。

直線的な造形にRを付けて、他の部位と同様に綺麗に整えてゆきます。

テールエンドも一体化し、一気に70年代の雰囲気です。
メーカーのロゴが誇らしげに踊っていそうです。
確認してみましょう。
懐かしさもありつつ、モダンに仕上がりました。
ネオクラシックの文脈に沿っており、狙い通りです。

散々コジラせているシートカバーもそろそろ佳境です。
複雑な面構成が魅力的な仕上がりです。

自作ロングボードを使い、シートカバーを仕上げます。
コスパはいい物の、盛大に汚れるし、地味で時間のかかる作業です。

綺麗に砥ぎだしました。
コブも強調したく、少し盛りました。
この後も何度かパテを入れますが、形も良くようやく成功した様です。
こちらも確認してみましょう。
こちらもいい感じです。
薄く、軽く、かなり高精度に完成しました。

とんでもない量のパテ粉が何度も出ますが、これも終わりの始まりの風景です。
モデリング後期は、猛烈に部屋が汚れます(笑)。
仕方ありません。
リバースエンジニアリング10:シングルシートカバー

ほんの少し接続部のチリが合いませんが、この程度は補修できます。
おおむねジャストで出来上がっており、大満足です。

ほぼ勝ちが確定した感じです。
デザインの力ってやっぱ凄い。

引っかけパーツの精度が異常に高く、純正のそれよりも遊びが無く、抜群の剛性感です。
カチリと嵌ったら微動だにしません。

調整が必要だったチリの調整もOK。
FRP一枚分は空けておきます。

手早く仮型で造形します。
ベストの95%で作りパテでフィニッシュします。
狙いが100%を超えてしまう場合パテで処理できず、FRPの貼り直しになってしまう為です。
ニコイチで作る以上これが限界です。
セットされた感じはこんな感じです。
こちらも狙い通りです。
かなりキツめの丁度に出来上がりました。
純正ワンキーで開閉可能なシングルシートカバーの完成です。