プロトタイピング6:シートカウル
さて、シートカウルの干物が出来上がりました。
FRP補修を終えたら、どこにも着地させずに、十分硬化させます。
揮発性のガスは頭が痛くなってくるので、換気扇は常にフルパワーです。
粗削りは機械でやるので、結構削りすぎてしまう事が多いです。
FRPが相手だと、サンディングパットは#80~#150が適切です。
穴が開いてしまっても慌てない慌てない。
FRPで埋めてやりましょう(パテじゃダメ)。
お前たち。こたびの活躍まことに大儀であった。次の戦までしっかり休め。
・・・と言ったのもつかの間、別れは突然に訪れました。
共に戦い続けたランダムポリッシャー兼サンダー1号が虹の橋を渡ったのです。
そもそも安かったので元は十分に取りましたが、さて、困りました。
貧者ですが我が家臣たちのLINKを貼っておきます。
これさえあれば、カウル作成なんて余裕です。
パテは何度も薄付けでやるのが面倒で仕方ないので、いつも横着して盛大に盛りします。
無駄でありズルなのですが、それをカバーするズルもまた思いつくわけで、パテが鉛筆くらいまで硬くなってきた、完全硬化の一歩手前を見計らい、新品のカッターの刃を彫刻刀に見立てて、鉛筆削りの要領で、ガリガリと削り取ってしまうという荒業です。
こうすることによって、余分なパテが粉じんとならず削り節状になるので、ガレージが汚れない状態のまま、作業が続けられますし、切削作業において大幅なショートカットが可能です。
パテが粉になると、たとえ掃除機で吸っても後ろから吐き出されるので部屋中臭くなり、その夜は胸いっぱいにパテを吸い込みながら寝ることになります(これ本当に病気になります)。
健康で長生きするには、色々な創意工夫が必要です。
嫌々削っておりますが、たまにしかやらないので、手も指も限界です。
しかし、徐々に面が出てくると中々面白い形として仕上がっており、テンションが上がってきます。
継ぎ接ぎの尖った面が繋がって行くことで、シートカウルとしての一体感が出てきました。
バッキバキだった張りぼてカウルが、ふんわりと上質に化けて行く瞬間が好き。
これが先に絵として頭に浮かんでないと、とてもじゃないがモデリングなぞ恐ろしくてやってられません。
右脳のみで50年以上生きている私です。