CBR1000RR CB1100Rカスタム㉜

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プロトタイピング8:シートカウル

少し面でエッジを立てるために、全体的にやり直す羽目になりましたが、そうと決まれば話は早い。
ドンドン進めます。

中盛パテはJUSTを使い、硬化乾燥後は#150ぐらいで荒く手早く成形します。
この両者の組み合わせは抜群で、あっという間に思い描いた形が現れます。
私は良くファスナー付きのサンディングブロックを使います。

シートが全体的に形状が少し尖ってしまったので、ふくよかにさせる為にもパテを盛りました。
横から見たラインだけではなく、幅のボリュームでも印象を変えます。
3つの面が交差しながら一つに溶け合ってゆきます。

柔らかいサイドラインとは裏腹に、シートカバーとの境界線はエッジーに。
難度かパテを盛り、崖の様に切り立たせていきます。

三叉路になる角の部分もクッキリと。
この点が、シングルシートカバーとを結ぶ大事な目印になります。

最後は柔らかい薄付けパテで気になる凹凸を整えてゆきます。
これを全ての面でチェックして、盛れなく埋めてゆきます。
とても地味ですが、なんども光にかざし動かして間違い探しです。
これ結構好きな作業だったりします。

プロトタイピング1:シングルシートカバー

シートも終わりそうなので、可愛そうなことになっているコイツの相手をします。
散々弄られておかしなことになっています。

出来上がったシートカウルを正として、改めてモデリング開始。
ぜ・・・全然ラインちゃうやんけ!w。
シートデザインのこれまでの紆余曲折を物語るようです。

簡単にしるしをつけて行きます。
現物合わせですが、どんなに自由にやっても、最後は左右対称にしなくちゃいけません。

この黄色い部分の角度を間違うと、えらい事になります(一回やったことがある)。
ハッキリ言うと、これまでの作業が水の泡になることだってあるんです。
盛大にパテを盛りつけて面を出すか、その逆の場合は、パネルごとカットしてやり直しになります。
なので吟味に吟味を重ねて固定します。

ふむ、こんな感じでしょう。
位置よし。角度よし。OK!イメージ通りの所に来てます。
ドンピシャ。

狙っていたタンクラインとも一直線です。
ウム、おれ偉い。
実は、タンクカバー形状を完全にタンクを覆う形にせず、敢えて段付きのようなデザインにしたのには訳があり、このラインを出す為でした。
そのまま放置してしまうと、どんどん尻上がりに(前のめりに)なってしまう車両デザインをここでいったん改め、全体を水平基調に戻すためには、どうしてもタンクカバーで元に戻す必要があります。
尻上がりでテールの短い現代風なバイクを、昭和の長くて水平なバイクに戻すのには毎回骨が折れますが、このエッセンスを重視するかしないかで、マッチングが決まるといっても過言ではありません。

シングルシートカバーはクラシカルで、狙い通りなラインを描いています。
シートカウルの大きなアールから、少々飛び出したリアインナーフェンダーがチラっと見えるのも、当初からの計算通りです。
全体が整いつつありドキドキしてきましたが、まだまだ続きます。

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