CBR1000RR CB1100Rカスタム㊿+9

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HONDA
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ベースコート

カウルを光源にかざし、あらゆる方向から確認したところ、幾つかの”大きめの研ぎ筋”を発見してしまい、結局4回戦目に突入してしまいました。
#1000の空砥ぎで目消しをした結果、下塗りはやり直しと相成りました。
もう手首は腱鞘炎が出始め、肩も腕もパンパンで上がりません・・・・。
指の腹で感じる事が出来るか・・出来ないか?と言う僅かな段差の調整なので、ここは手しごと。
機械では削り過ぎてしまうのでムリなんですが、逆に言うと人間の感覚器ってすごいって話。
人間の手って、一体どうなってんだろ?。

長い時間を掛けて、ようやく肌生地が整いました。
型作成に時間を掛ければこんな苦労は無いのですが、ワンオフは一回限りのアドリブのようなものですから、ノリや閃きでクイックに変更が可能な点はメリットです。
そんな機動力を優先し、型の精度を度外視したプロトタイピングを進めたので後悔はありません。

下塗りの青が多く入った白は、寒色系グレーの様な風合い。
それ故隠蔽性は高く、施工性は良い方です。

上塗りはパールフレークのみの無色透明で、放っておくとフレークがすぐに沈殿します。
元々高粘度なので、シンナーで調整してからパラ吹きします。
平面以外でウェットに吹くと垂れやすいので危険です。

慎重に塗り重ねてベースコートを完了。
乾燥・硬化を待ちます。

質感のUPです。
グラススプラッシュホワイトは、日陰では陶磁器の様な冷めたグレー。
太陽の下では輝くパールホワイトに変化します。
※LED蛍光灯の下で撮影。画像加工・調整なし。

良い感じにふりかけ(笑)。
上塗り塗料は、パールなど微粒子が入っているので、普通の塗料よりも重くなっています。
そのため、普通の感覚でウェットに吹いてしまうと垂れてしまいやすく、垂れた場合は下塗りからまたやり直しなので、ダメージは2倍(3倍?)です。
垂れない様に塗るには、希釈用シンナーの量を減らし、少し粘度を上げるなどの小技も有効。
一気に塗らず(我慢)、遠くからパラパラと薄く、何度も時間を空けて塗る事で、私の様なヘタクソでもようやく綺麗に塗ることが出来ます。
デメリットとしてはインターバルに時間が掛かるのと、噴霧する塗料の総量が多くなる事です。

カウリングの完成

つ・い・に!カウルが完成しました。
ここからは色を重ね、クリエイティブな世界にドップリ浸りたいところですが、まずは振り返ります。

実は・・・純正カウルよりも小さく、軽くなっています。

アッパーは一言で言うとボリューミー。
マスの集中化と軽量化に腐心したHONDAの開発陣の方々には、大変申し訳ない事になってます。
ナックルやサイドは大型化しており、スクリーン部分は2024年式CBR600RRの物が適合します。
オリジナルの意匠は、正面のライトフレームくらいしか残ってません。

延長されたアッパーサイドはピタリとフレームに寄り添います。

当初予定から大きく変更されたシートカウル。
CB1100R D型の意匠を取り込みながら、SC59 SPのシングルシートカウルを融合させました。

CBRのタンクサイドカウルとのマッチングをしつつ、違和感なく融合。
フレームのデザインも隠さず、純正然とした佇まいです。

ピリオンスペースは滑り台のような断崖絶壁となることで、ガンファイターシート形状とし、明確に単座であることをアピールしています。
旧車のシャチホコシートを、ネオカフェとして私なりに再解釈した結果でもあります。

テールは車検を意識して、シートから飛び出すように修正。
CBRのLEDテールはSTDでも美しい。
インナーフェンダーもテール一体型で延長しているので、泥の跳ね上げも気になりません。

案外CBR然としているコンパクトなコックピット。
アップ化しているセパハンは、垂れ角度がゼロなので大きくポジションが改善されています。
カウルの裏はブラックアウトする予定です。

それでもキラリと光るタコメーター。
小ぶりなDefiの追加メーターは、起動と共に針が元気よく踊り、ライダーをやる気にさせます。

純正マフラーありきでデザインされたアンダーカウル。
フレームやヒートガードと連続的にデザインされることで、とても長く見えます。
ベース車両選びでの決め手になったのは、この秀逸なマフラーのデザインでした。

純正フェンダーを一部延長し、部分的にカーボンオーバーレイしてチップ部分のみハイライト。
延長されたスカートはアッパーカウルの正面ラインとピタリと一致し、少しだけ前傾でセット。
若干レーシーなデザインは、カフェはカフェでも、レーサー寄りであることを密かに主張します。

まだペイントしてませんが、実車をベースに再びPhotoShopで完成図を描いてみました。
アッパーもシートも大迫力なのに、その実サイズは大きくなっていないデザインの妙。
垂れ角度ゼロのアップセパハンに交換しても、アッパーカウルのデザインは崩れません。
長くて大きなシートカウルと大柄なアッパーカウルは、純正ヒートガードと一体となったロングアンダーカウルがしっかりと受け止め、デザインの破綻も防いでくれています。
色は、白が2コートのグラススプラッシュホワイト、赤が1コートのパールトウインクルレッド(ゴールドパール入り)、ブルーはオリジナル調色の3色をベースにした、NEWトリコロールカラー。

そのままでも十分に格好よかったSP車両でしたが、今回は「CB感」を私なりに再解釈しながら、再びバランスさせてみると言う挑戦でした。

読者の皆さんへ

ここで、日頃からアクセスいただいている皆さんに感謝申し上げます。
作品毎に私は70本程度の記事を書きますが、ロクな校閲もせず毎回誤字脱字だらけだと言うのに、アフェリエイト購入などでご支援いただいており感謝です。
今回の様に購入者ありきの企画で無い車両作成の場合でも、制作中に声を掛かけて頂き、毎回完成とともに買っていただけることに、これまた感謝です。
ここまで長く続けられたのは、皆さんのご支援のおかげです。
本当にありがとうございます。
需要がある限りは続けていきたいと思っています。
私への質問はインスタグラムのダイレクトメールから気軽にお声がけください。
引き続き、よろしくお願い致します。

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