小物にも一工夫
SSのLCCタンクは狭いスペースに合わせた複雑な形をしています。
当然カウルで見えない前提なので、美観など考えられている訳がありません。
それをネイキッドで魅せる際には、黒く染めたりするんですが、それだけではどうにもならないくらい不格好なので、ここは切った貼ったでワンオフします。
PPは意外と再溶着すると粘り気があり、結構な強度が出ます。
しかし、融点を超えると一気に軟化してしまうので、ハンダゴテの当て方が大変難しいです。
注ぎ口やホースの取りし口など、自在に再配置することが可能です。
A対Bを溶着するときには、AだけでもBだけでもいけません。
AとBの両方を溶かして混ぜ合わせ、冷やさないといけません。
両方の母材に、溶着するための余裕を持って切り出しておきます。
上手くなってくると、ハンダゴテで撫でるだけで、ここまでスムーシングできます。
荒めのペーパーを当てながら、溶着面を綺麗にしてミッチャクロンを吹いておきます。
取り付けステー部分にはリブを立てて、強度をしっかりと出しておきます。
レベルガイド部分をマスキングしたら、一気にマットブラックで仕上げます。
違和感なく、且つ機能は満たしてセットされました。
存在感は消しつつ、しっかりと干渉に耐えるLCCタンクの完成です。