試行錯誤
どうでもいい拘りを酷くこじらしたまま、あれこれ考える事2週間。
その間にも、往生際悪くじたばたしています(意外と本人は楽しい)。

これはGSX-R1100の初期型、GU74Aをモチーフにクラシックにスワップする試行錯誤です。
現在Qstudioにはストックのワイドアッパーが在庫されています。
このアッパーの「ゴーグル部分」はそのままにして、左右を3cmほどワイドにしており、ミドルカウルへの開き方も広くしてある汎用性が高いものです。
その上で、スクリーンはGU74Aではなく、最も入手しやすい二代目GSX-R1100(GV73A)用の物がFITする様に作り直されており、初代と二代目がミックスされた濃厚なGSXの遺伝子を堪能できるスペシャルな一品です。

肝心のタンク問題に取り組んで居ましたが、偶然このカラーだと黒く塗るだけで解決することが分かりました(何事もやってみるもんだ)。
又、タンクカバーにも面白い発見が一つありました。
本来タンクカバーとは、チン方向に取り付ける者と言うのが一般的ですが、GU74Aに関しては純正の「なで肩なランクライン」がそのままフィットしてしまうので、変更する必要がありません。
逆に右肩下がりなステム方向へのタンクの下り坂を埋め、フラットにするようなダミーカバーを作れないかと考えました。

タンクカバーと言ってもフルカバーにするか?部分カバーにするか?など、想像力はたくましくなるばかりですが、追い詰められた挙句、妙ことを考え付いたものです。
このままでは空っぽの空間がもったいないので、ここを更に斜めに抉って「スマホ置き場」とし、中に超強力マグネット式Qi充電装置を設置したらどうか?と思い付きました。
高級外車が標準装備している「アレ」です。

同じ1100ccでも、Kawasakiの空冷の名機!GPZ1100Rのタンクについている計器類を彷彿とさせるギミックを、今風に考え直すなんて・・・我ながら変態です。
自分で言ってて更に満足しているんだから、ド変態でしょう。

意味もなく堤防のようなコブを作り、ダミーのユニフローホースまで付けたら完璧ですが、悪乗りし過ぎでしょうか?。
いや、自分のバイクなんだから勝手にすればいいか(笑)。

真面目にふざけるのは得意なので、どんどん妄想は膨らみます。
今度はヘリテイジ!GS1000Rをモチーフに検討を進めてみました。
最近でこそTeam Classic SUZUKIが手がけましたが、古くはヨシムラ以外にも、黄色いHBカラーなどもあり、決してメジャーではありませんが、一部に根強いファンがいるバイクです。

今回は、Team Classic SUZUKIカラーを試してみます。
シンプルなリボンのみで構成された統一されたトーンの色調変化が面白く、指し色にくすんだ赤(エクスターの赤)を使うなど、SUZUKIへの愛情があふれています。
見る人が見ればわかる味わい深いカラーリングなのですが、フランスでは受けても日本ではいまいち受けません。

日本人って結局ステレオタイプなので、HBよりYOSHIMURA、ワークスよりYOSHIMURA!となってしまうんでしょうね。
これだから、私の様なマイノリティ「アンチオリジナル」は生きづらいって話です。

個人的には「面白さ」はコチラに軍配が挙がりそうですが、結局思い付いたのはタンクの延長部分の処理では無く、追加のギミックでしたので、問題は何も解決されないまま。
そのゾーンにリボンが侵入してしまうと余計に目立ってしまう結果となり、全く美しくありません。
バイクに跨ってしまえば見えなくなるのは分かっていても、バイクは停車時の「立ち姿」にこそ付加価値があるので、ここは減点です。

ヘリテイジレーサーは、おおよそ一般道では実用的ではないであろう尖ったパーツが、丁寧に保存されている美しさ、整然と並んで揃っていることが、展示品としての美を放つと思うのですが、Hayabusaは普通のオートバイなので、そんなオーラを放つ部品は一つも付いていません。
色だけは真似出来ても「さっぱりそう見えない」と言う典型となってしまいました。
はあ。こりゃあ・・・ちょっと難しいなハヤブサくんよ。

