ZX-10R J/KをNinja化する㊿+⑮ Final!

スポンサーリンク
KAWASAKI
スポンサーリンク

Making the GPZ-10R

そもそもの切っ掛けはEF型の10RNinjaの大成功でした。
思いもよらず、ZX-10RのGPZ化へのポテンシャルを証明してしまったので「JKならもっと違ったアプローチが出来るかも」と欲が出ました。
相当苦しんでの難産となりましたが、後悔先に立たずです(笑)。

そもそも事の発端は、EF型の完成後、OFF会に行った時の事でした。
カスタムGPZ900Rを前に、サイズ感の違いを改めて知り、大きなショックを受けたのです。
カタナと言い、ニンジャと言い、当時私が憧れていたバイクは、実際にはもっと長くて大きかったのでした。

デスクトップ上での模索は、困難を極めました。
長く、低く、一直線に。
これまでのデザイン上のタブーをいくつも「壊す」ことへの挑戦は、2カ月もかかりました。
シートデザインを延長し、アッパーカウルを前へ前へと手探りで伸ばしてゆきます。

時に強引にまとめ、自身のモチベーションを保ちましたが「私を突き動かす1枚」は、中々描けずにもがき苦しみました。
結果、フロントアクスルよりも前にアッパーカウルを配し、尻下がりなシートラインを選択すると言う、自分では思いもよらぬ選択をすることになりました。

デスクトップ上で100%納得がいかぬまま、アジャイルで進むことを決意したのも、プロジェクトにとって初めての事です。

今回はプロトタイピングからの大きなデザイン変更を2回も行いました。
デスクトップ上ではなく、実際にモデリングしてからの切った貼ったの大立ち回りで、最終造形に至るまで3カ月もかかってしまいました。
しかしその分、人間の感性を大事にした、ハンドメイドのメリットを存分に生かした作品になったと思います。

実車を中心とした最終モデルを逆にデスクトップに取り込み、デザインの試案が繰り返されます。
悩ましくも楽しい時間で、あっという間でした。

これは、最後の最後まで迷った一枚です。
暗い赤とゴールドが非常に美しく、今でもふとした瞬間に思い出してしまいます。

最終的には、無彩色のコーディネート。
ジャパニーズモダンな「New仏壇カラー」としました。
万人が受け入れやすい色で、だれが見ても好ましいと感じるはずです。

私のカスタム人生でも一番大変な作業でしたが、ニンジャ作品の最後にするつもりで頑張りました。

威風堂々

この世に無い物は無から生み出し、企画から完成まで12か月。
造形から型の作成、車両デザインから塗装まで全てワンオペ。
私の理想を具現化したSiper Ninjaを、とくとご覧あれ!

参考価格 225万円
参考価格 225万円
参考価格 225万円
参考価格 225万円
参考価格 225万円

完成を待たずして、早々にオーナーが決定しました。
いつも私を支え続けてくださる、熱烈なファンの皆さんに感謝です。

タイトルとURLをコピーしました