ZX-10R J/KをNinja化する㊿+⑭

スポンサーリンク
KAWASAKI
スポンサーリンク

ポリッシング

研磨には色々な道具が必要です。
ネット上には色々な情報が漂っていて「結局、何を揃えればいいの?」と迷ってしまいますが、こと「バイクカウルのポリッシング」にのみに絞っていえば、最も簡単で明快な手順を私は見つけたので、ここに記録しておきます。
大まかに言うと、#1000➡#2000➡#5000まで番手を上げて段階的に砥いだあと(この手順は省略や変更は不可)、スポンジ➡ウールバフで仕上げます。
そして一番厄介なのは「コンパウンド選び」ですが、これは3M社のハード1とハード2があれば「もうほかに何もいらない」と言っていいと思いますので、激しくお勧めします。
値段はそれなりですが、効果はそれ以上です。
シリコン系の薬品が一切入っていないので、施工後も安心です。

スポンジバフの特徴は、切削性が良いので荒く砥いだカウルに、一気に艶を戻してくれます。
しかし!何度重ねてポリッシングしても「一定以上」の艶は出ませんので注意が必要です。
いつかはきっと・・・・・と期待して何度も何度も同じところを磨いたり、コンパウンドの量を変えたり、強く押し付けたりしても無駄なのです。
大事な事なので、もう一回言います。
スポンジバフでは「一定以上」の艶は出ません。

バイクカウルのポリッシャー選びには数々の罠が待っています。
私は全部買って全部失敗したので(笑)ここに記録しておきます。
①まず「車用の物は大きすぎて全然だめ」です。
スポンジの土台になるお皿の部分が大きすぎて邪魔な為、カウルをちゃんと磨けません。
回転する硬い皿がカウルにあたってしまうと、簡単に傷ついてしまいます。
⓶それではと「ミニ」などの検索ワードを入れてポリッシャーを探すと、今度はエアツールが沢山出てきますが、あれは「凄まじい音」が連続的に鳴り響くので、一般住宅ではクレームが来ます。
⓷電動で小さい物だと「ハンディランダムサンダー」などもありますが、実際買うと重すぎて腕が持たないのと、激しい振動や回転に耐える為に「首が無い構造」の為、肝心の回転面が色々な角度に出来ず磨けません。
④結論から言うと、安い電動ドライバーが一番使いやすいと言う事でした。
そして、以下それを選ぶ基準です。
 ・長時間の連続使用に耐える様なブランド品
 ・すぐに電池が無くなるのであえてコード式
 ・Hi-Loのスピード調節が可能なもの
 ・壊れても落ち込まないように安い物

そんな条件を満たすのは、以下の商品です。

随分と遠回りしましたが、結局コード式の電ドラが一番使いやすかったという落ちでした。
バイクのカウルは薄くて軽く、且つ複雑な形をしていますので、分解してから膝の上でポリッシングするのは意外に難しく、車両に付けた状態で磨くのが一般的です。
そうなると、様々な角度から磨く必要が出てくるので、首があって色々な角度に振れることがとても重要です。
時にスポンジの角を使ったり、スポンジを縦に使ったりと、柔軟に使います。
ここに機動性が無いと磨く事は出来ません。
取り付けるマジックパットも、一般的な100mmや125mmではなく、75mmの小さい物が使い勝手がいいです。
以下にご紹介する、曲面用のパッドが付いていると尚Good!です。

そんなこんなで、さっそくポリッシング開始です。
75mmのマジックパッドに、局面パッドをサンドイッチして、75mmのスポンジを張り付けます。
回転数をあまり上げ過ぎると、コンパウンドが無くなっている状態で空砥ぎしている状態となり、磨くつもりが傷つけることになってしまうので、中ぐらいのスピードで、コンパウンドの状態をしっかりと見極めながら磨きます。
特にハード1はハード2に比べて粘度が高いので、強く押し付けてしまいカウルが熱を持つと、その熱でコンパウンドの水分がなくなってしまいます。

ちょっと撫でるだけで、先ほどまで砥いで真っ白だったカウルに、一気に黒い艶が戻ってきました。
でも#5000の磨き傷がまだ見えていますね。

コンパウンドとパッドは先ほど記載した通りですが、この組み合わせには特徴があります。

簡単に仕上がりの荒い順に以下に記録します。
・ハード1+スポンジ
・ハード2+スポンジ
・ハード1+ウールバフ
・ハード2+ウールバフ
こんな感じです。
ハード1は粘度があり、ハード2よりも荒い粒子です。
スポンジバフよりもウールバフはきめが細かく、圧倒的に艶が出ます。
カウルの状態を見ながら、これらの組み合わせを使い分けてポリッシングすれば、だれでも綺麗に磨くことが出来ます(車も一緒です)。

ハード1+スポンジで荒く仕上げたタンク周りです。
これでも綺麗ですが、まだ追い込めます。
スポンジバフを使って何度やっても、もうこれ以上にはなりません。

LEDライトで思いっきり明るくすると、磨き傷が見て撮れます。
しかし、ここでがっかりする必要はありません。
私たちにはまだ「ウールバフ」と言う選択肢があるのです。

一見するとこれでOKにしたくなりますが、更に綺麗に出来ます。
妥協も挫折も禁止です。

ハード2+ウールバフの組み合わせで、更に綺麗になります。
後ほど追い込んでみましょう。

数日こればかりやってますが、工房はえらい事になっています。
そこら中がゴミだらけ。
ツナギにもコンパウンドのシブキが飛び散っております。

在庫してあったティッシュがいくらあっても足りません。
全然地球に優しくない。これじゃSDGsウォッシュだw。

いよいよアッパーの順番がやってきました。
複雑な形状故、車両に取り付けた状態で磨きを始めます。

ポリッシングの際は、コンパウンドが多すぎると回転したパッドに乗っかって、アッチコッチにコンパウンドの白い液体が飛び散ります。
そのため、出来る限り養生しておきます。

少しづつ、慌てずにじっくりと進めます。
一面完成させたら次の面・・・・と言った具合です。
これはポリッシングの基本です。

そして最後にこのウールバフが登場します。
ウールバフにも細目(真っ白で平坦)粗目(方眼の筋あり)がありますが、ここは「粗目」でOK。
何と言っても磨いたときの切れが良く、ハード2コンパウンドとの相性が抜群で、だれがやってもあっという間に鏡面仕上げに出来ます。

①ハード1はスポンジバフと組み合わせてサクッと下地作り。
⓶ハード2はウールバフと組み合わせ、鏡面仕上げ。
この波状攻撃で、世の中にある物はすべてピカピカになると思っていいでしょう(笑)。

ウールバフでの鏡面仕上げ前にも養生します。
近くに掃除機も必要になるので準備します。

ウールバフ+ハード2でドンドン磨いてゆきます。
ある程度押し付けるような感覚で、プレッシャーをかけてOKです。
ハード2はハード1に比べてサラサラとして水っぽいので、高速+圧力を掛けられても、摩擦熱によってコンパウンドがなかなかゲル化しません。

ウールバフは、圧を掛けて回転させると、このように毛が飛びます。
摩擦によって帯電したウールの毛は、色んなところに飛んでしまい、くっ付きます。
掃除が非常に面倒なので、カウルは一度霧吹きで水を吹いてから、ウエスで拭き取っています。
他の部分に集まっている毛玉は、掃除機で吸引します。

外装の完成

そんなこんなでようやく外装が完成しました。
途中困難な問題もありましたが、何とか乗り越えてここまで来ました。
ほぼ最初に作ったCG通りに再現することが出来たと思います。
海外のすごいビルダーさんには負けるけど、一矢報いることは出来たと思いたいです(笑)。
KAWASAKIモーターサイクルの社員の皆さん。
ぼくが欲しかったのはこんなNinjaでした。
Ninjaも来年は40周年ですね!おめでとうございます。
記念モデル!期待していますよ❤

タイトルとURLをコピーしました