ZX-10R Ninjaを作りたい アッパーカウル編

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ワンオフ
GPZ900R全景
最強アイコン「Ninja」

Kawasaki GPZ900Rは、映画TopGUNでトム・クルーズも駆るなど、その人気はワールドクラスです。
しかし、ゴリゴリにカスタムしたとて高級外車が帰る程、この旧車につぎ込むことも出来ません。
仮に、すべてのパーツを交換して、エンジンもチューンしたとしても、現代のバイクには到底かなうものではありません。
そこで発送を逆転し、現代のバイクをGPZ900Rと融合させることで、最強のGPZ900R(900ではないけど)を作ってみようと思います。

構造の理解
KAWASAKI ZX-10R 08全景

JK型もいいのですが、フレームの下に隠れているエンジンの見え方が、あまりよろしくありません。
カフェレーサーの様に、けっこうエンジンやフレームがっ見える様になる筈なので、ここはじっくり検討し、2008~09年式のEF型に絞り込みました。

KAWASAKI ZX-10R 08骨格全景

このように、EF型は御覧の様にオーソドックスなレイアウトで、補器類もそんなに醜くありません。
シートレールが相当に跳ね上がっており、シートもレールの谷間を埋める橋の様に掛かるので、着座位置がかなり高いであろうことが予測されます。レプリカの中でも競技志向に振ってあり、非常にコンパクトで軽量です。
ラムエアの助けを借りれば電子制御なしの200馬力ですので、相当パワフルなマシンです。
SuperNinjaのドナーとして、文句はありません。

GPZ900Rのカウルを纏ったKAWASAKI ZX-10R 08のデザイン考察図


まずは気の赴くままに筆を進めてみます。
取って付けたような感じが拭えず、ちょっと苦労しました。
低く構えるのは格好がいいのですが、どうもアッパーカウルまで変形させてしまい、10Rのプレスラインに寄せてしまうと、もはやGPZ感が無くなってしまうようです。

GPZ900Rのカウルを纏ったKAWASAKI ZX-10R 08のデザイン考察図

気を取り直しながら、いくつかスケッチして、ようやくまあまあかな?と思える感じになりました。
サイドカウルを下方向に伸ばしてボリュームを作りながら、フレームを完全に覆わないことで、逆に自然な感じになることが分かってきた段階です。
デザインを落ち着かせる為に、適当にアンダーカウルを書いていますが、これならない方がよさそうです。

GPZ900Rのカウルを纏ったKAWASAKI ZX-10R 08のデザイン考察図

GPマシンを参考に彩色してみたものがこちらです。
いかにも「カワサキ大好き」な感じが出ていますが、カフェに置いてあるならまだしも、さすがにこれを普段着で乗り回すのには、ちょっと抵抗がありますね(笑)。
ここまで来てしまうと、もうサーキット専用で目立ちまくってほしいぐらいです。
これでほぼ作成は決定!SuperNinjaプロジェクト始動です!。

アッパーカウル加工

GPZ900Rのアッパーカウルを、他車種に成形せずに装着できる訳がありません。
殆どの場合は今のバイクの方が幅があるので、カウルスワップは基本的に「大きくする」さぎゅおになりやすく、その過程においていかに自然に車両へマッチングさせるか?が重要です。

KAWASAKI GPZ900Rカウル加工風景

早速ドナーとなる素材を手に入れました。今回は純正のABSカウルを溶着しながら成形する方法を取ります。綺麗にカスタムペイントがされているので気が引けますが、これを切ったり削ったりしながら、理想の形へ近づけて行きます。

KAWASAKI GPZ900Rカウル加工風景


10Rのスクリーンユニットはコンパクトにまとまっており、すべてが連結して一つのパーツとして車体に取り付けられるようになっています。このユニットに手を付けなければ、大幅に作業が楽になるのと同時に、ラムエアなどの機能を失うことなくSWAPする事が出来るかもしれません。挑戦する価値はあります。

KAWASAKI GPZ900Rカウル加工風景

その前にセパハン化する事にします。ある程度のラインを引いたら、型紙を取って左右同じようにラインを引き、カットする位置を決めます。結構大胆にエグる事になりそうです。切って残ったパーツは使いますので、変に切ってしまわぬよう、想像力を働かせます。糸鋸で丁寧に切断して、棒ヤスリで整えました。これだけでもかなりシャープになる印象で、テンションが上がります!。

KAWASAKI GPZ900Rカウル加工風景

理想はこんな風にドッキングしたいですね。ただ、このままでは逆にハイトが上がるので考え物です。ま、格好いいんですけど。

KAWASAKI ZX-10R 08にKAWASAKI GPZ900Rの加工カウルをフィッティング

車体に合わせてラムエアのスペースについて考えてみます。何度も位置合わせして「ここだ!」と言う位置を出します。しかし、あちらを立てればコチラが立たず・・・要するにクリアランスを取れば、アッパーが顎下がりになりすぎてしまい、格好は良いのですが、フロントフェンダーがボトムした際に当たってしまうので危険です。

KAWASAKI GPZ900Rアッパ―カウル加工風景

車両へのフィッティングをした際に、ラジエーターコアが邪魔で、ナローカウルが差し込めない問題が発生していました。そこでまずはカウルをカットしてみます。

インナーカウル加工
KAWASAKI GZX-10R 08アッパ―カウル加工風景

フロントのラムエアダクトカウルにも変更を加えます。
下の部分は必要なくなりそうなので、大胆にカットします。

KAWASAKI GZX-10R 08アッパ―カウル加工風景

様々な制約の中でのバランを取ってみましたが、絶対に無理ではなさそうです。
しかし、格好がいいか?と言うとちょっと無理やり感が否めません。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

ワンオフの醍醐味は、なんといっても「現車合わせ」です。
金鋸を手に、愛車を切断する様子は正気の沙汰ではないのですが、そんなことはお構いなしです。
ザックリでいいので、どこにもぶつからず、ちゃんと機能しそうなところまで切り取ってゆきます。
スクリーンも上手くいきそうですがもう「後には引けない」感じになってしまいました(笑)。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

ラムエアも切ったり貼ったり試行錯誤です。
格好悪さは弧を描くまるいラインでしたので、ここをスパッと切って真っ直ぐにしてみます。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

ハンダで溶着しつつ、プラリペアでガッチリと補強しました。
なかなか精悍な感じになりそうで、ワクワクします。

フィッティング
KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

10Rのカウルも一部切り取って来て、もう引く返すことが完全に不可能になりました。
サイドの張り出しや、カウルの開口部などを見直しながら、ラムエアやスクリーンを完全に融合させてゆきましょう。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

完全に位置が出ました。とても気持ちいいです。
早速、溶着して固定させてゆきます。


ABS樹脂は熱に弱く、はんだごてが一本あれば溶かし込むことで溶着可能です(強度はありません)。
それゆえ、カウルの端材を接着剤代わりに、簡単に造形が可能です。
ただし、大分匂うので換気には十分に注意してください。
段ボールの気れっぱしと、アルミテープと棒ヤスリ一本で、何となくを形にしてゆきます。
この時点でGPZ900Rのサイドの折り返しはバッサリと切り落とされ、前方深く直線的にえぐり取られているので、セパハンもしっかりと機能します。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

ラムエア開口部の加工UPです。台形にすることで全体に合わせてあります。当初はここだけ円形だったので、違和感バリバリでしたが、大分マシになりました。
レベルを合わせる為に何度もパネルを溶着し直して、最後はパテで面出しです。これが地味に苦労しました。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

ノーマルを切り刻んで溶着し、何事もなかったかのように合わせてありますが、角度も形も私の好みに合わせ、折り返しは鋭角にしてあります。10Rのカウルステーがピッタリ入らなくて、実は2度やり直してます。

サイドカウル延長
KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

サイドは延長させてマッチさせようと思います。
お裁縫と一緒で、型紙を切り出して段ボールに写し取り、それをアルミテープで固定しモデリングします。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

段ボールアートみたいですが、これで「見え方」を手軽に確認することが可能です。
考えるより手を動かした方が早いって事がありますが、まさにそれです。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

カウルの強度を出すための折り返しも段ボールで作ってゆきます。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

だんだんできてきました。
長さが短く感じてしまい、結局3回も作ってようやくいい感じになりました。
段ボ―ルはお金もかからないし、簡単に加工できるので万能です。

FRP加工する
KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

ABSとFRP(樹脂)は実はとても相性がいいんです。
きちんと荒らせば、樹脂はガッチリと食い込んでくれますので強度も問題なしです。
ベルトサンダーなどでしっかり荒らしておきます。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

FRP貼り込み用のパレット代わりに。またまた段ボールが活躍してくれます。
養生テープを張り付けるとくっつかないし、捨てるのも簡単です。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

そんな要領で段ボールアートにも養生テープを貼り、それをアルミテープで固定します。
精度はイマイチでも、型紙要らずのお手軽FRP成型方法です。
一個しか作らないなら、これで十分です。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

FRPが貼り終わり、硬化してきました。
低収縮の遅乾性樹脂だと反り返りが少なくていい感じです。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

カウルの折り返しも出来ました。
ベルトサンダーでバリ取りをしましょう。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

サイドは複雑な形状でしたが、上手くできているようです。
これもバリを取って、幅を整えますが、削り過ぎにご注意です。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

薄くパテを盛り化粧したら完成です。

KAWASAKIGPZ900R アッパ―カウル加工風景

今回は、一度は分離したカウルたちを、折り返しを付けたうえで再度接合しました。
10Rの幅広なラジエーターを回避するには、左右ここまで出さないと無理でした。
サイドカウルは緩やかに抉りのある逆反りカーブしているなど凝っていて、取って付けた感のない純正品のような雰囲気です。

  • カウルの前にステーによって位置が決まる
  • 位置が決まればクリアランスを取る為の形状が決まる
  • クリアランスが決まったら、デザインを考える
  • ラジエーター幅とハンドルの問題をクリアする
  • ラムエアを生かすか無視するかの判断が必要
  • スクリーンは流用できると何かと楽
  • サイドカウルは長い方が車両にマッチする

いかがでしたか?
こんな風に、FRPを貼って行きながらオリジナルカウルを作ってゆきます(私は)。
あなたも世界に一つしかないオートバイを作ってみませんか?

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