レストモッド!GSX-R1000㊻

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さてと、大物の仕上げに入ります。
丹精込めて作ったアッパーカウルを、ついに砥ぐ日がやってきました。
保険の為に一体何回クリアを吹いたことか・・・・。
殆ど垂れずにできた自分を誇らしく思います(笑)。
一見きれいに見えるカウルですが、ブツが入っていたり柚子肌になってたりしますので、まずは#1000で手磨きします。
どうしても人間だと一方方向に磨くもんですから、あっという間に傷だらけで真っ白になって行きます。

1時間ほど頑張って右手の握力が無くなってきましたが、この後は#2000➡#5000へとマシンサンディングです。
ハンドポリッシャーが無ければ、こんな重労働やってられません。
よく電動ドリルやドライバーにスポンジバフを付けてやる人も居ますが、あれはダメです。
回転が一方通行なので、ランダム回転するポリッシャーの様に綺麗になりません。
ハンドポリッシャーの方が音も出ないので夜でも作業でき、電ドラよりも、2倍速く2倍ピカピカになります。

無残にも全体的に白く粉を吹いていたカウルでしたが、#5000の水砥ぎで一気に艶消しの様になって来ます。
エアを掛けながら乾燥させ、磨き残しが無いかどうか細かくチェックしながら進みます。
全部OKとなったら、初めて磨きが始まります。

さあ、いつものコンビに頑張ってもらいましょう。
赤いハードはドロドロ、黄色いハード2はシャバシャバ。
ドロドロは柔らかいスポンジで。シャバシャバは硬めのフェルトバフを使います。
ポリッシャーは75mmのフレキシブルパッドですが、AMAZONで売ってる80mmのものを装着出来ます。
バイク用の小物の磨きには、75mmや50mmの物が最適で、100mmとか120mmとかのスポンジでは大きすぎて、磨きたいところが磨けません。

目消しのハード1でも、じっくり回せば結構艶が出ます。
でもこのぐらいじゃダメ。

ワックス掛けちゃえば分からないかもしれませんが、よく見ればまだ傷だらけです。

光にかざしては磨き。またかざしては磨く。
秋の夜長にはピッタリの作業です。

戦い終わって、兵どもが夢の跡・・・・と行きたいんですが、まだサイドが残ってます。
はあ・・・・。

丁度良かったんで比較です。
下が人力で#2000まで頑張ったもの。上はそこから番手を上げて機械で#5000までやったものです。

て磨きは傷だらけですね。
でもその代わり、ブツや気が付かなかったほんの少しの雨粒状の垂れとかをやっつけることが出来ています。

手で出来るだけピンポイントで修正を掛けつつ追い込んで、最後にマシンで一気に仕上げます。
マシンで#5000だと、大分仕上がった状態まで持って行けるので、この後の作業が楽です。

そこからのポリッシングは楽なので、更に時間を掛けることが出来ます。

目消し程度の艶出しではダメなので・・・・

3Mのハード2で、黒がここまで黒々とするまで磨ききります。

各色の繊細な塗装と、その上に幾重にも重ねられたウレタンクリアのトップコート。
そこから色ごとの段差を消し込むために、惜しげもなくトップコートを削り込み、最後にポリッシュした均一で滑らかな表面のカウルです。

この世に2つとない、GSX-R1100改アッパーに合体できる、GS1200SSベースのオリジナルサイドカウルの出来上がりです。
マスターから型起こしまで行ったこのサイドカウルは、非常に軽量に出来ています。

オリジナルの意匠を極力残しながら、GSX-R1000 K8のラジエーターを避け、見事にワイド化されたアッパーカウルが違和感なくフィットします。
スクリーンエンド部分は、強度の問題で時間が経つと割れてくると言う持病があると情報があったので、あらかじめ築層を増やしておいたので完璧です。
ウィンカーは既製品を使いましたが、カウルのヘソ穴の深さを調整し「ウィンカーの首」が全く見えない様にしてあります。
各種取り付け用のネジもALLステンレスで新調されました。

最後の仕上げです。

これでサイドカウルは完成です。
はあ~疲れた!!!!も~一体何カ月かかったんだろう?。
あとは、この車両のオーナーになる人が、転ばないことを祈るのみです(笑)。

フロントフェンダーもバッチリ決まって、バイクらしくなってきました。
ブレーキフルードの交換やLCC、エンジンオイル交換、面倒な電装系も終わり、車体はカンペキです。
しかし!まだまだブラッシュアップしてカッコ良くしてゆきます。

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