2010年式GSX-R1000 クラシックカスタム⑧

スポンサーリンク
SUZUKI
スポンサーリンク

機能美とは何か

K7-K9までのGSX-R1000からのVersionUPどころか・・・・結局全部作り直しになってしまった今回。
いつも通りワンオフ祭りになってしまった感がありますが、それはK9-L6のGSX-R1000にフィットさせるためには必要なことでした。

あるべき姿になる為に作りだされたそれぞれのパーツは、本来あるべき場所や角度にセットされます。
妥協の無いカウルのデザインや配置は、角度をどう変えても様になります。
逆に詰めが甘い作品は、ある角度からの見栄え以外はイマイチだったりします。

長さ、角度、エグリ、すべてが計算されつくした修正が施され、完璧にマッチングされました。
サーフェサーを入れて面がしっかりと分かるようになると、尚の事それが分かります。
太く長いチタンサイレンサーにも、サイズ感を見事に合わせ込み調律されました。
敢えて純正のフェンダーを採用し、GU71Fのボッテリとしたお尻を再現しています。
足の長いK9-L6にもしっかりとフィットする様に、カウルは全て完全新作です。
オリジナルのGU71Fに比べて多少低く作られながらも、ヘッドライトはしっかりと正面を捉える、何とも絶妙なバランスで纏まりました。
これぞデザインの勝利です★

改善点

大きくラウンドしたシートカウルは、もはや手作り感はゼロです。
メーカーのリプロダクトと言ったら、誰もが信じるレベルでフィットします。

今回は、あえてK9-L6のノーマルナンバー灯やフェンダーを使ったフィッティングにします。
コンパクトにはいくらでも出来ますが、そうせずにドッカリと武骨にします。
クラシックなオートバイには、現代のバイクの様なスマートさは必要ありません。

シートサイドも芸術的なカーブを描きます。
整った流れるようなラインは、純正のクオリティです。
シートキャッチのキーシリンダーも真ん中に設置するので、あくまでノーマル然としている点が、なんとも言えない佇まいとなっています。

苦労した、タンクカバーとシートカバーの水平もバッチリ取れました。
80年代のまっ平らなガソリンタンクは再現できないものの、これなら誰もが納得でしょう。
メカは最新!パーツも豊富で、いつでも一発始動できる、180馬力の軽量モンスターが誕生です。

サイドカウルも大きく綺麗にラウンドしています。
カウルは車体に沿うように、ギリギリでピタリと寄り添います。
プロダクト的に、かなりシャキッとしたエッジで作りましたので、どことなくモダンでもあります。
レトロモダンとは、レストモッドの真骨頂です。

オリジナルよりも、かなり横に長く延長されたサイドカウルは意図的な物です。
アッパーとの繋がりも直線的になり、オリジナルとは異なる趣向ですが、低く・長く見えます。
実際のアッパーはそんなに低くセットされてないので、高さのあるスクリーンも含めると、前傾した場合全身をスッポリと包み込む防風効果があります。
ツーリング時の疲労軽減には、大きな効果が期待できます。

かくして1986年式 GSX-R750は、StudioQにより2016年まで時を超え、復活を遂げました。
さあ、ここからは仕上げに入りましょう。

タイトルとURLをコピーしました