GSX-R1000 クラシックレーサーカスタム⑦

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クラシックレーサーの肝

クラシックカスタムの重要なポイントへ

ネオクラシックカスタムの成否を分けるポイントはこのタンクラインにあると言ってもいい。
本家GSX-R750RKや、同年代のL字アルミツインフレームに載っているGSXのガソリンタンクは、皆、長野県美ヶ原かの様に平らな平原です(笑)。
吸気ポートの横に飛び出していたキャブレターの代わりに、近年式のFI車両はインジェクターなどのスペースがエンジン吸気ポート上側に設置されます。
それを避けるために更にガソリンタンクの給油口は上に逃げます。
これらの理由が重なり、結果的に最近のバイクのガソリンタンクは、ラクダのコブの様に丸くなってしまいます。
これが、クラシックな四角いガソリンタンクが絶滅した根本原因です。

とは言え、デザインの為だけにガソリンタンクをぶった切ることは出来ませんし、FRPでガソリンタンクを作るのは、面倒くさい上に良いことがあまり無いのでナシ。
と言う事で、タンクカバーを作って行きます。

左右対称にPP板を切り出して配置して行きます。

すこーしだけ下から上へ広がるようなエグリの入ったサイドラインです。
GSX伝統のキャラクターラインも入っています。要らないけど。

チンの部分を丸めて作ります。
ここを凸形状にするとレーサーっぽくなっちゃうのでやりません。
ハンドルも遠くなってしまいますのでシンドイ。

ここは平和に、まっすぐ上に延長することにします。
飛び出した部分がぶつかって、シートが脱着できなくなっても困るからです。

見切りをどこで切ろうが自由なんですが、自由だからこそ悩ましい。
フルカバーにするか、しないか。それが問題だ。
フルカバーにする事で、ガソリンタンクの色替えにも対応できるかもしれません。
前の方のカバーは交換しなくちゃいけませんが。

GSX-R1000L0に、市販品のフルカバードタンクカバーがない理由が分かりました。
前の方にあるカバーとのクリアランスが狭くて厳しい。
そしてタンクサイドのカバーとのクリアランスはもっと狭くて厳しい。
超正確に作ったとしても、mm以下の世界で制作し、その上取り付けをちょっとでも間違うと、下のタンクの色が見えてしまうのでは、誰も作る訳がありません。
仮にあったとしても、品質管理がとてつもない精度で求められそうでムリ。
どうりで販売されていない訳です。

大人しく部分カバーで対応します。
富士山型のリバース形状は中々エグイですが、出来上がってしまえばフィッティングはきっと楽。
下から上へのフレアと末広がりのフレアがぶつかるところがタンクのプレスライン。
これは中々作り甲斐がありそうです。

容積にしたらほんの少しなのですが、これが後々スタイリングに大きな効果を発揮します。
チンゼロ、タンクのプレスラインをまっすぐにするだけのカバーなんて、そもそも需要が無いのですが、私には必要ですので作ります。
真っすぐとは行かないまでも、なで肩な丸いタンクではなく、スクエアなタンクを目指すべく、この貧相なモデルを元に型紙を作り、更に精度の高い型の作成を行います。

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