3D面出し
口に出すのもおぞましいですが、やります。
最近、口癖になりつつありますが今回も「二度とやりたくない」シリーズ入り確定です。
嫌々やってますが、パッと見結構上手く出来ているように見えるから不思議です。
原型から起こしたサイドパネルは、ピタリと合って当たり前です。
シートカウルは激しくエグれています。
何と言うダイナマイトボディ。
シートレールについているリレーやら何やらの電装品も悠々と避けてゆきます。
一旦リブを作って広大な空間に対しての「たわみ」を押さえつけます。
ここが緩いと色々台無しです。
案の定パテは痩せ続け、大きなクレーターが出現しましたのでやり直しです。
でもまあ・・・・ここまで一気に具現化出来た自分を褒めてやりたい。
パテを作ったついでに、細かい部分の形状もやり直しています。
見えない部分にもしっかりと意味のある形を付与してゆきます。
最終的には、純正カウルのように2分割で組めるように加工を加える予定です。
そのためには、土手も重要になってくるし、雨がガンガン入ってこないようなミニ堤防も必要。
純正パーツと言うものは、いかに気を配られているかが分かります。
テールの形状は全く未定ですが、あまりアフターパーツに頼らずに、クラシックな良さを出したいと思っています。
耐久レーサー要素をうっかり混ぜ込んで、変にLED物を付けたらそれこそ台無しです。
見た目はクラシックな大き目の赤いスクエアボディにして、バルブだけLEDにしようかな。
サーキット風味を公道に持ってきても、結局保安部品からは逃れられませんし、それを排除しても危険なだけで楽しめません。
安心で速く、且つストリートで映えてこそのGSX-Rです。
フィッティング修正
ありえないボリュームからの、ありえない絞り込み。
長さも大きさも、現代のオートバイで考えれば常識外れな程に無駄な形状。
それでも何か魅力を感じてしまうのは、私だけでしょうか。
おっと、一人悦に入っている場合ではありません。
ここまで形状を大きく変えてしまうと、純正のシートクッションと合う訳がありません。
シートカウル接続部は、狙って少し大きめに作っておいたので、勘で削り取って行きます。
折角作ったリブですが、シートのクリアランスを考えて、一部をカットします。
これでようやく、GSX-R1000L0の純正シートがハマりました。
やはりワンオフは、本来こうでなくちゃいけません。
大きく欠いた部分は、現物合わせで元に戻します。
この辺は自由自在です。
だんだん元通りになって来ました。
リアの車高も上がったので、タイヤへのシート被りもなくなりスッキリ。
あと一息ってところでしょうか。
修正可能な範囲です。
このぐらいまでバシっとキメたいですね。
ザ・ワンオフ。
ワンオフここに極まれり。
ここでトラブルが発生しました。
FRPの硬化過程での収縮が起こったのか?完全硬化していなかったのに離型したからなのか?
型まで作ったサイドカウルの先端が反りかえってきてしまい、カバーから少し離れてしまっています。
今時のバイクよろしく、ギャザーテープなどでのサイドカバー固定もありだと思っていましたが、コイツは頂けません。
押さえつけていないと。少し先端が反り返って来てしまいます。
樹脂に混ぜる硬化剤の量が多すぎて収縮してしまったのか・・・・
それとも表裏の素材の違いが原因で、互いを引っ張り合って曲がったのか・・・・
真相はともかくとして、作り直さねばなりません。
原因はさておき結果は明らかですので、悪い部分を単純に切って繋ぎ直してしまいます。
ガッチリ固定して、今度こそ原型に100%近い形・位置・角度をキープします。
裏からも表からも固定して圧着。
後で余分な物を削り落とします。
硬化剤の量を調整し、いつもよりゆっくりと硬化させる事で、収縮を抑えます。
やれやれです。
出来るはずがない物が出来つつありますが、実は問題は山積みです。
シートカウルは完成したら縦半分に割り、分割組み立てができるようになっていないと、後から車両に装着できませんし、整備も出来ません。
又、シートクッションを先に取り付けてしまうと、シートカウルが内側に抉れている為、取り付けできなくなってしまう為、カウル➡シートの順で取り付ける為には「ヘソ」や「穴」が必要にもなります。
したがって、シートカウルは分割することになるのですが、それによる強度の低下を補うために、車両への固定方法も再考する必要が出てきます。
車両本体に傷をつけない事をポリシーとしてきましたが、分割することでフィッティングが悪化してしまい、それを補う様々なギミックが必要になることを考えると、純正サイドカウルへの穴あけも選択肢の中に入れておく必要が出てきました。
車高が元に戻ったことで、デザイン上のバランスが整い、当初CGでレンダリングしていたイメージに一気に近づいてきました。
ワンオフのチタンサイレンサーも長さ・太さをかなり吟味しており、当時走っていたビッグレプリカの純正マフラーをイメージしています。
一気に色気も出てきましたが、車両の完成までは、まだまだ乗り越えなくてはいけない壁があります。
続きます。