Kawasaki ZX-10R Ninja2号機 カーボンサイドカバー編

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ワンオフ
油粘土

カーボンオーバーレイとはその名のごとく、通常のカウルにカーボン繊維を張り付けて
硬化させる手法です。
ドレスアップの効果が大きく、樹脂の分重くなるし、厚みが増すので使う場所を間違うと元の場所にフィットしなくなることがありますので注意です。
見た目が劇的に良くなるのと、強度が多少上がる程度の技ですが、これが結構大変です。
樹脂が入り込んで固形化してしまうと、もう硬くて硬くて取り去れなくなるので、入ってほしくない所はこうして油粘土などで塞いでしまいます。
油ねんどは油で樹脂を弾く為くっつきませんし、最悪お湯で洗い流すことも可能なので、買っておくと重宝します。

カーボンオーバーレイ作業

カーボン用の樹脂はFRP用の物と違って色味が薄く、ほぼ透明な物が多いです(そして高いです)。
FRP用の樹脂はピンクや茶色っぽい物が多く、それらに比べるとカーボン用には向いてません。
少々高くても、目的が美観のUPなのでカーボン用の樹脂で作業を始めましょう。


カーボンオーバーレイ作業

カーボン樹脂は少量を作って塗布して硬化させることを繰り返します。
一気に樹脂を作ってしまい、乾燥を待てずにどんどん塗ったくっても、ボトボトと下に落ちてゆくだけなので、いつまでたっても樹脂の層が出来上がりません。
因みに、ここら辺までの作業では必ず作業用グローブ(ゴムでコーティングされている物)をして作業してください。
樹脂が硬化すると、この写真にある通りにカーボン繊維が針のような形状で硬化してしまうので、素手で作業しているとケガをする事になります。
ポキンと折ったりして面白がっていると、今度はそれを踏んでしまい、靴底を貫通して足の裏に刺さったりもします。
そのぐらい硬く鋭いので、作業中は常に掃除し、安全衛生に努めてください。

カーボンオーバーレイ作業

こうして時間を掛けて透明な樹脂の厚い層が出来上がります。
未乾燥でフニャフニャの状態から、カーボン繊維に少しコシが出て来た段階になったら、カーボンシートの余分な部分を裁ちハサミ等で切っておくと、完全に硬化してから削るよりもはるかに時間短縮が出来ます。

カーボンオーバーレイ作業

これを、今度は均一に削る作業に入ります。
樹脂が非常に硬い為に電動工具に頼りたくなりますが、高い確率で削りすぎてしまい失敗すると思うので、ここは諦めて手作業で頑張りましょう。
番手の荒いもので少しでも楽をしたい所ですが、荒い番手だと今度は「直せそうにない深い傷」を作ってしまう事になり、余計な作業が増えたり仕上がりも悪くなってしまうので我慢です。
私の経験上#400の耐水ペーパーがBESTで、サンディングブロックに巻いて作業するとスムーズです。
その後#800、#1500と上げてゆくと美しく仕上がります。
バイク外装を弄る時はのペーパーは、#400#800#1500#2000の4種類があれば完結します。
番手が上がるごとに数が少なくて済みますので、準備の参考にしてください。

カーボンオーバーレイ作業

作業時間の目安は、慣れている人が真剣にやっても相当な時間を要します。
焦らずに日がな一日のんびりとやってください。
このペーパー掛けの目的は、粘度の高い液体樹脂がウネウネしたまま硬化してしまった部分を、平滑にすっきりとさせることに目的があるので、決して「力任せにやればよい」訳ではなく、水で濡らした状態で光を当てて「どこが高いか?どこが低いか?」を確認しながら少しずつ進む作業です。
頭の中で、製品の表面にある高低差を想像しながら進めてください(だからこそ急いでは出来ない)。

カーボンオーバーレイ作業

よし!できたかな?と思って水に濡らしてみると・・・・ウネウネウネ・・・・(笑)。
ダメですね。妥協も挫折も禁止です。根気よくやりましょう。

カーボンオーバーレイ作業

こうして妥協を乗り越え、挫折を回避しながらここまで辿り着きました。

カーボンオーバーレイ作業

まあこの位なら合格点です。
クリアを厚塗りしつつ、エッジの部分やカーボン繊維の隙間が出来てしまったところなどを中心に、黒を混ぜ込んだブラッククリアを少しだけ吹きかけて、緩いグラデーションを作ってあげます。
ゴマカシの小技としてや、高級感を演出するには良いのですが、あまりやりすぎると変になるので、ブラッククリアは極薄い物を作り、何度も重ね塗りすることで、丁度良い感じを演出しましょう。

カーボンオーバーレイ作業

完全に換装させたら取り付けます。
が!ここで閃いてしまい、ひと手間かけることにしました。
ガソリンタンクのラインを、そのまま地続きにサイドカバーへ侵入させようと言う考えです。
これは一部のカスタムマシンにもみられる手法で、主にタンクとカウルの間にあるフレームを跨いでゆくデザインによく使われています。
今回はこの考えをサイドカバーに応用してみたら面白いかも!と言う発想です。

カーボンオーバーレイ作業

何度も慎重に位置を決め、ラインを入れてみました。

カーボンオーバーレイ作業

またクリアを掛けないといけないので、手間と言えば手間なのですが、カーボンオーバーレイ自体が相当な手間仕事なので、もう麻痺してます(笑)。
因みにカーボンでない所は普通の黒で塗ってます。

カーボンオーバーレイ作業

さて、やっと完成しました。
こうして余計な事ばかりやっているから、作業が前に進みません。
まあ、それが楽しいんですけどね。

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