RN46J XSR900 CafeRacerカスタム⑦

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ディテールに拘る

さて。
全てが家内制手工業のStudioQですが、お陰様で前後左右のシンメトリーは全て合っておらず、ガッタガタなのですが、これをまた手で直してゆきます。
真円も出てないし、プレスラインも合いません。
悲しいけど、これが素人のリアルです。

すごく恥ずかしいんですが、いつも100均の自由帳をビリっと破ってハサミでチョキチョキ。
お裁縫をするのと同じで、型紙を作っています。
精度は低くても、一番加工しやすくてリーズナブルな方法です。
二つ折りにしてからハサミで切れば、シンメトリーが何となく取れたり取れなかったり・・・(笑)。
出来上がりだけ見ると凄そうですが、やってることはとてもシンプルだったりします。

広範囲に及ぶ面取りは、ランダムサンダーの出番です。
#80ぐらいでざっくりと均してゆきますが、それを操作するのも手です。
やはり最後は感覚がものを言う世界です。

何度も行ったり来たりしながら、少しづつ調整します。
もちろん傍らにはいつも型紙があります。

形状を変更する

カウルにモダンな雰囲気を少し加える為、プレーンで美しいラインに手を加えてゆきます。
あまり大胆に変更すると、すべてがぶち壊しになってしまうので、細心の注意を払います。
ホットケーキの型のような物をPP板で作ってホットボンドで固定し、それこそホットケーキMIXのような色をしたパテを流し込みます。

流し込んだパテは緩く作らず、少し硬い状態で使用します。
PP板が壁の様になり、垂直な筒状の形状が出来上がります。

硬化して来たら、完全に固まる前に壁を取ります。
このように、緩いパテは重力に逆らえず流れてしまいます。
これではエッジが立ちません。

追いパテをする際にアルミテープで壁を作ります。
アルミテープは予め少し長く切っておき、一部分を折り返して二重にすると強度が出ます。
残りの部分で接着し、二重に折り返した部分を指で変形させて壁にします。
アルミテープはその型離れの良さから、カウル作成には欠かせないアイテムです。
あっという間になくなるのでまとめ買いしてます。

パテが少し熱を持ってきたころが半乾きの合図です。
この状態だと、カッターで木工彫刻の様に簡単に削ることが出来ます。
パテは乾いてから削ると粉末が酷い事になるので、大まかにこそぎ落としておくと楽になります。
よく「なぜそんなペースでワンオフし続けられるのか?」と聞かれますが、工夫次第なんです。
FRPもパテも、半乾きの状態で何が出来るか?!を極めると、作業スピードが爆発的にUPします。

そもそもがガタガタなのはわかっている物の・・・・あちこちおかしくて、デザインシンキングの功罪を感じざるを得ません。
しかし!そこは精度は荒くても、スピーディに形にすることでモチベーションを保てますので、これが私のスタイルなんだ!と納得しています。

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