GSX-R1000 クラシックレーサーカスタム⑱

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シートカウル形状 再検討

妥協も挫折も禁止している私は、精神的にも肉体的にも逃げ場がありません。
課題と向き合い、ありとあらゆる方法で這ってでも乗り越えてゆくしかありません。
その力の源泉は、皆さんが車両を購入してくれることだったり、インスタの応援の書き込みだったり。
気が付けば25年。
思えば遠くに来たもんだ。
本当におかげさま。
ありがとうございます。

今回のシートカウル造作は、そんな遺言めいたことも言いたくなるくらいの難関。
さっさとシッポ巻いて逃げ出したい気分です。
試しに500%妥協したコラージュを書いてみましたが、これだと「もう作ること自体を辞めた方が良い」レベルです。
そう、StudioQの作品群は、常に無謀な理想への挑戦の歴史でした。
当然却下です。

諦めきれず「分割で作って色塗ってみては?」などと邪な考えが無かったわけでもありません。
でも、これは無い。却下。

このPhotoよりも、実際は車高がもう少し上がり、シートカウルももう少しシェイプしますが、やはりこの一体感は何にも代えがたいものがある。
「本当に違和感なく融合している」
「まるでメーカー純正品の様だ」
これまで、そんな称賛を欲しいがままにしてきましたが、やはりここで妥協しちゃいけません。
初志貫徹したいのですが、それにはHowがちょっと足りません。
「一体全体どうやって作っているんですか?!」と良く聞かれますが、私の方が聞きたい(笑)。
「これ、どうやったら作れるのさ?」と。
成功率の低い方法しか思い浮かばず、もう1っカ月くらいのシートの処理を後回しにしてきましたが、他のパーツが仕上がってきているので、とうとう取り掛かります。

サイドカウルは、何面もの捻じれた面構成がジェットコースターのようにクロスに重なり合います。
そんなものを、PP板一枚で再現できるわけ無いんです。
純正のサイドカウルは、前方のタンクカバーとの接続や、車両への取り付け用の突起などが複数ついており、FRPで型を取り複製することは出来ません。
タンクサイドカバーとの接続も、サイドカバー本体を少し曲げ捻って組み合わせる形になっており、サイドカバー自体がグニャリと柔らかく曲がる素材で出来ています。
仮にすべての形状を表裏で再現できたとしても、FRPは硬いので無理という訳です。

複製することが出来ないのならば、カバーで作るしかありません。
しかし、そのカバーですら、恐ろしく精巧でピタっとしてないと、カバーにすらなりません。
普通ならここで断念します。普通なら。

サイドカウル複製

諦めたらそこで試合は終了です。
笛が鳴る前に、まだやるべきことがあります。
サイドカバーの完全な複製は不可能でも。表面的には複製が可能ですのでやってみます。
アルミテープはFRP樹脂を一切受け付けないので、まずは爪でしごきながら、サイドカバー本体にぴったりと貼ります。
樹脂がはみ出ることを想定して、裏に回らない様に、アルミテープの余白を少し多く残しておくことも大切なポイントです。

アルミテープはFRPを貼っても簡単に離形しますが、念には念を入れて離形剤を塗っておきます。
アルミテープは離型剤を弾きまくるので大変です。

乾燥して塗るを繰り返し、ある程度満遍なく塗り込みました。
地味に時間がかかる作業です。

離型剤がしっかり乾燥したら、刷毛でゲルコートを塗り込みます。

あとは気が済むまでガラスマットを築層です。
試作が目的の使い捨ての型なので、4層ぐらい貼って適当な強度が出たところで辞めます。

ゴールデンタイムを見逃さずにカッターでバリを取ります。
全然チクチクしないし、スパスパと切れて気持ちいいです。
最後までこうだったらいいのに。

道具も使わず手でパカっと取れました。
やはりアルミテープは万能且つ最強です。

1000って文字まで型取ってしまいましたww
手を抜いて、粘土で埋めるのをすっかり忘れてましたw。
まだまだ続きます。

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