FRPカウル複製⓷
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カウルは#450のガラスマットを2層築層しましたが、これはレース用カウルの軽さと強度です。
ストリート用には僅かに弱いので、部分的に補強します。
今回は顎下のブリッジと、ミラー取り付け部分を兼用している、左右のカウル取り付け部分を3層へ変更です。
顎下のブリッジ補強は、ライトハウジングの縦方向の光軸調整と、カウルの歪みや捻じれを防止しするので、ここに1枚追加するだけで、意外なほどにカウルがしっかりとしてきます。
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カウル裏はオフブラックでキチンと塗装しました。
ここはライダーに見える所だけに、しっかり仕上げます。
事前にランダムサンダーでバリなども取ってあるので安心です。
クロス仕上げならもっと綺麗でしょうが、これ以上重くしたくありませんので却下です。
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型抜きしたとはいえ、それは原型の話。
製品化するには穴を開け、ライトハウジングを削り出す必要があります。
目立つ巣穴やゲルコートの欠けもパテで埋めます。
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形状を意図的に変更したエアホール付近。
シールド側に幅を持たせました。
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ライトハウジング周りはオリジナル形状ですが、エッジがやや甘くなっていたのでしっかりと立てておきます。
この辺は、シャープに作れば作る程、印象が大きく変わる部分です。
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なんだかんだで気になったエッジを全て立て直しました。
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サフを塗って、僅かな面の歪みなどを確認し、修正します。
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ピンと張ったエッジが上手く出ています。
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しっかりと主張するべきところは主張します。
ヘソを作る
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純正のカウルは、車両に固定する為のネジが風の抵抗を受けないように、ちょっと凹ませた部分=ヘソの中にあることが多いのですが、この「ヘソ」はカウル作成時に、色んな所に使えます。
今回はアッパーカウルのフロントウィンカーホールを作ります。
汎用のウィンカーは首が長くて不格好ですし、ショートな物を買うと今度は短すぎて変です。
私の理想は、首の長い汎用ウィンカーの首が見えない意匠ですので、この首が隠れる為の窪みを作ります。
用意するのはどこのホームセンターでも必ず売っている、大き目のゴム足です。
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まず、ゴム足の窪みを油ねんどで埋めておきます。
ゴム足と言えどもFRP樹脂を食ってしまったらもうOUTです。
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ねんどを棒状にしてゴム足の周りにぐるっと這わせ、潰して固定します。
離型しやすいようになだらかにします。
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更にその上から一定の幅に切ったアルミテープを巻き付けます。
これで何をやってもバッチリ離型します。
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今回はマットではなくパテで行きます。
チョップしたガラスマットを多めに含んだ髭の長いファイバーパテを作成します。
ひげのせいで中々扱いにくい組成になりますが、ホール自体に柔軟性を持たせる為にこうします。
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ヘラを器用に使ってパテを巻き付け、成形します。
PP板を土台にしているので、パリッと離れます。
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硬化したらマイナスドライバーを突っ込んで抉ると、スポーンと抜けます。
アルミテープのおかげで綺麗な表面です。
この後切削して厚みを均一にして、ヘソを完成させます。
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カウルの巣穴を針で突いて大きくしてパテ埋めに備えつつ、ウィンカーホールの位置決めを始めます。
まだまだ続きます。