さて、ボディに手が掛からなくなってきたので、いよいよ仕上げの電装系に本格的に取り掛かります。
中古車特有の、訳の分からない勝手配線を徹底的に排除し、純正の状態に戻します。
そして、ツギハギの跡としてどうしても残ってしまうギボシを、綺麗なカプラーに変更してゆきます。
ウィンカー側も2極カプラーに加工してみました。
輸入物らしくテイクオリティで、最初から+ー共に凸端子になっていたものの、日本の規格よりも小さいモノで、普通のギボシとしてさえも機能しませんでした。
今回はストックの2極端子カプラーを雄雌で使用します。
整備性が一気に上がると同時に、ギボシ特有の「抜けそうになる過程での接触不良」が、殆ど起こりませんから、万が一の場合にも旅先でのトラブルシュートが楽になります。
超カスタムバイクと言うと「何がどうなっているのかわからない」「触れない」と思われがちですが、私の場合は「純正っぽい安心感」を追求していますのでご安心ください(笑)。
形がC.G.C(株式会社 千代田)の250型 ウインカーに似ているので、気に入って買ったのですが、つくりが大変チープなウィンカーでした(分かっていたけどね)。
配線が外に出るトンネルとレンズ空間の隙間が大きすぎるので、ホットボンドで塞いで絶縁し、その上でトンネル内にプラリペアの黒粉末を充填することで、ガッチリと剛性を確保すると言う、結構手間がかかることをしています。
そうしないと、ほんの少し力を加えただけでトンネル部分のプラスチックの蓋が「パキリ」と折れます。
スキルや素材を持っていなければ、おそらく普通はすぐゴミ箱行きです。
買った状態では謎サイズのウェッジ球が付いていました。
いっくら調べても謎のサイズで、差込口が9.5mmくらいと言う事しか分かりません。
一番近いのはウェッジ球のT13なんですが、少しだけ大きく、本当に最後まで謎でした(笑)。
まあ差込口が9.5mmと言う事は、T10~T16まではサイズさえ合えば入ってしまうと言う事で、一旦は理解しました。
手持ちのLEDウェッジ球と交換します。
色はホワイトですが、レンズに色がついているのでアンバーとして発色するはずです。
車検も問題ないでしょう。
綺麗に発色しますね。
何だったらちょっと眩しいくらいですが、交通安全には良いでしょうし、なによりレトロな色合いが、車両の雰囲気を壊しません。
ボディは黒の樹脂でしたが、ちょっとプラスチッキーなボディだったので、今回は全部ばらして塗装してみることにします。
6分艶位を狙って艶消し黒を調色しました。
しっかりマスキングして、ミッチャクロンをサフ代わりに吹いてから塗装しています。
良い感じに高級になっり、この車両にの格を落とすようなチープさは無くなってくれるはずです。
電装系をどんどん進めて行きます。
今回のGSX-R1000 K8は縦2灯で、下がH4のLo・上はH9のHiとなっていました。
下のH4の3極カプラにはちょうどHiの配線だけがスッポリ抜けており、そのままになっていいたので、Hi側の配線をカプラごとカットして後に結線することで普通のH43極カプラーにまとめることが出来ました。
そこまで行ったら、デイトナのヘッドライトリレーハーネス(ダブル用)を用いて、バッテリー直のライト配線を新設します。
これで電気をロスなくヘッドライトに回すことが出来る上、配線も美しくシンプルで分かりやすくなります。
そこに組み合わせるのはPIAAも定番 H4 3800K 車検対応 2個入 12V 60/55W です。
私の経験上、この商品の光軸はとても安定しており、光量も申し分ないので、車検前にテスター屋さんの手を焼かせることはありません。
眩しいだけで、カットラインがメチャクチャな安物LEDバルブをAMAZONで山ほど買っているので、私はもう買いません(笑)。
見た目はあまり変わり映えしませんが、神は細部に宿ると言う言葉通り、車体全体の品格が固まると同時に、そのほかの部分も全体的にブラッシュアップされ、スキが無くなってゆきます。
「どこがどうとは言えないが、なんか凄い迫力!」というオーラを纏うバイクは、実はこうやって緻密な計算によって構築されて行くのです。